異例契約が示す今井達也への「懸念」 米識者が指摘も…番記者が明かした球団の戦略

アストロズ番記者が解説した契約の事情
西武からアストロズへの移籍が決まった今井達也投手について、契約内容や起用法が早くも注目されている。球団は2日(日本時間3日)に契約を正式発表。米メディアは今井にとって2026年は、MLBでの今後を占う重要な1年になると指摘した。
「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、今井の基本年俸は年平均1800万ドル(約28億2000万円)。3年総額5400万ドル(約84億6000万円)をベースに、年間80、90、100イニングの到達に応じた出来高が加算され、最大で年間2100万ドル(約32億9000万円)、3年総額では最大6300万ドル(約98億7000万円)に達すると見られている。また、1、2年目終了後に契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれるオプトアウトの権利が付帯する異例の契約だという。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアストロズ番、チャンドラー・ローマ記者は、米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」にゲスト出演し「イマイの思惑通り、市場が実現しなかったのかもしれません。でもこれは、否定的であったり、懸念を抱いていた(球界)関係者に対して証明する完璧な機会でもあります。耐久性に対する懸念を1年間かけて消すことです」と、3年契約に至った背景を伝えた。
投球イニングに応じた出来高条件についても言及。「(少ないイニングでの出来高制は)MLBのシーズン終盤まで投げられるのか? という耐久性に懸念があることを示しているのかもしれませんね」と分析。オプトアウトの条件付帯についても、今井が自身の価値を高めて「来オフ(オプトアウトを行使して)FAになって(長期契約を)結ぶかもしれません」との見方も述べた。
司会を務める元ヤンキースのエリック・クラッツ氏は「日本からやってくる投手はすべて(直近のシーズンは)6人ローテでやっています。なので、全員に対して耐久性(の疑問は生じる)」と懸念を示した。ローマ記者は今井を「先発として起用します」とした上で、開幕日程を踏まえ「アストロズは開幕から27日間で25試合が予定されているので、スプリングトレーニング時点で6人ローテを形成していても驚きません」と続けた。
アストロズは「育成やデータ分析の面で信頼」
さらに今オフにアストロズが補強した選手に言及。KBOハンファから獲得したライアン・ワイス投手は、2025年に韓国で16勝を挙げたが、MLBの登板経験はないため未知数な面が大きい。三角トレードで加入したマイク・バローズ投手も、高い期待値ながらも2024年は96イニングしか投げていない。
今井も含めいずれもメジャーの舞台で輝かしい先発実績を残している選手ではないが、ローマ記者は「確固たる保証はないけど、ポテンシャルが高い選手を重視しました」とアストロズの補強戦略を分析。「育成やデータ分析の面で信頼しているチームを私が1つ挙げるとすれば、アストロズを選びます」と締めくくり、成功につながる“裏付け”はあると力説した。
(Full-Count編集部)