今井達也の穴は誰が埋める? 西武に揃う“怪物候補”たち…160キロ左腕が狙う「守護神の座」

西武・菅井信也(左)と羽田慎之介【写真:小林靖】
西武・菅井信也(左)と羽田慎之介【写真:小林靖】

昨季5勝の菅井に西口監督注文「中6日で投げる体力がない」

 西武は昨季10勝5敗、防御率1.92をマークしたエース・今井達也投手がポスティングシステムでアストロズへ移籍したが、その穴を埋めようと、数多くの若手成長株が手ぐすねを引いている。

 まず、現状で先発ローテの柱に最も近いのは、22歳左腕の菅井信也投手だろう。昨季の段階で11試合に先発し5勝5敗、防御率3.58をマーク。ストレート、スライダー、チェンジアップのキレに目を見張るものがある。10月のフェニックス・リーグではオリックス戦に先発してノーヒット・ノーランを達成した。西口文也監督が「菅井の場合、体力的に中6日で投げる体力はまだないと僕は見ている」と厳しく指摘するのも、飛躍への期待の大きさの表れだ。

 篠原響投手も昨季、高卒ルーキー(ドラフト5位)にしてイースタン・リーグで8勝5敗、防御率2.20と出色の活躍を演じた。9月に1軍デビューを飾り2試合に先発(0勝2敗、防御率10.29)。西口監督はこちらに対しても「まだまだ、いろいろな面でもう少しレベルアップしていかないと」と手厳しいが、19歳とは思えない安定感を誇る。

 昨秋に台湾で行われたアジアウィンターベースボールリーグに派遣され、一躍名を挙げたのが19歳の育成左腕・冨士大和投手である。球の出所の見にくい変則的なフォームで相手を幻惑し、3試合1勝0敗、防御率0.59。15回1/3で18三振を奪って見せた。西口監督は「投げ方が独特で、制球も悪くない。楽しみな投手の1人」と高く評価。早期に支配下登録から今季開幕1軍を勝ち取る可能性も「ゼロではない」と明言している。同じく育成選手で2年目・22歳の左腕、佐藤爽投手も昨季イースタン・リーグで9試合4勝1敗、防御率2.05の好成績を残し、支配下昇格への足掛かりをつかんでいる。

 リリーバーとして誰よりも魅力的なポテンシャルを秘めているのが、昨季に日本人左腕ではNPB1軍公式戦歴代最速の160キロを計測した22歳左腕・羽田慎之介投手だ。「制球力がよければ面白いが、現状では落ち着いて見ていられなくなる」と西口監督が指摘する課題さえクリアすれば、先発に転向する平良海馬投手に代わり、守護神の座に君臨してもおかしくない素材だ。

首の手術で2年間公式戦登板なしの成田晴風も秋季リーグなどで名乗り

 リリーバーでは、2023年ドラフト4位入団の19歳右腕・成田晴風(はるせ)投手も面白い。1年目に首を手術した影響で、いまだに1、2軍とも公式戦登板がないが、昨秋のフェニックス・リーグ、ジャパンウィンターリーグで最速156キロのストレートがうなりを挙げ、一躍熱視線を浴びている。

 野手ではドラフト1位入団で2年目の斎藤大翔内野手、昨年7月に支配下登録を勝ち取った23歳の佐藤太陽内野手も、二遊間を守れる特長を生かし1軍定着を狙う。

 主力がFAで毎年のように流出し、最近3年は5位、最下位、5位と低迷している西武だが、若い芽は着実に育ちつつある。

(Full-Count編集部)

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