西武の“聖域”に突きつけられる解体の危機 迫る世代交代…「歴史的補強」の余波

西武・外崎修汰(左)と源田壮亮【写真:小林靖】
西武・外崎修汰(左)と源田壮亮【写真:小林靖】

源田は22歳・滝澤の突き上げを受け、外崎は渡部の転向に弾き出される格好

 3年連続Bクラスを低迷中の西武が、今オフは常勝復活を期して、FAでDeNAから桑原将志外野手、日本ハムから石井一成内野手を補強した。同一年にFA選手2人を獲得するのは球団史上初。歴史的な補強の煽りを受けて苦境に立たされかねないのが、長年攻守でチームを牽引してきた源田壮亮内野手と外崎修汰内野手の“トノゲンコンビ”である。

 今年2月に33歳となる源田が遊撃手としてゴールデン・グラブ賞7回を誇る球界随一の名手なら、“同学年”の33歳の外崎も二塁手として同賞に2回輝いている。2023年から源田は5年契約、外崎は4年契約を結んでいる。

 源田は昨季、104試合出場で打率.209と低迷。打撃不振でスタメンを外れることもあった。身長166センチの小兵ながら超人的な身体能力を持つ22歳・滝澤夏央内野手の猛烈な突き上げを受けているのが実情だ。滝澤は昨季、二塁手として59試合、遊撃手として46試合にスタメン出場しているのだが、今季は二塁が本職の石井が加入したことから、遊撃をめぐって源田と一騎打ちとなる可能性が高い。

 源田は昨季、シーズン終了後の南郷秋季キャンプに参加した。ベテランとしての秋季キャンプ参加は異例だったが、フィジカル・トレーニングを中心に体をつくり直した。西口文也監督は「本人は(トレーニングの成果で)これまでと違う感覚が芽生えてきたと言っていた」と明かしつつ、「これで調子が上がってきてくれればいいが、上がってこなければ、誰かにポジションを奪われてしまう」と厳しい見解を示す。

 外崎の状況も厳しい。打撃を期待されて三塁にコンバートされた昨季、打率.234、5本塁打34打点と低調。今季は昨季専ら左翼を守った渡部聖弥外野手がサードにコンバートされる予定だ。外崎が出場機会を得るには外野か二塁、あるいは指名打者ということになりそうだが、いずれも補強によって競争が激化している。

2023年盗塁阻止率12球団トップ捕手にドラフト1位入団の強敵

 西口監督は外崎についても「本当は秋季キャンプに連れていく予定だったが、(シーズン終盤に右手首を)骨折してしまい、できなかった。“やらなきゃいけない選手”です」と指摘している。

 ドラフト1位で明大から“強打の捕手”小島大河が加入し、危機感を強めているのが昨季まで正捕手格だった古賀悠斗捕手である。2023年に両リーグを通じてトップの盗塁阻止率.412をマークしたスローイング、ワンバウンドの投球を止めるブロッキングの技術では古賀悠に軍配が上がるが、昨季112試合出場で打率.228に終わった打撃ではやや不利。プロ5年目のキャリアを懸けて、定位置確保を期す。

 ここ数年“貧打”に悩まされてきた西武だが、今オフの補強で打線に厚みが増すことは間違いない。

(Full-Count編集部)

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