西武に待たれる最年長コンビの復活 今井達也がMLB移籍も…求められる3年目左腕の躍動

西武・武内夏暉、中村剛也、栗山巧(左から)【写真:小林靖】
西武・武内夏暉、中村剛也、栗山巧(左から)【写真:小林靖】

栗山は昨季1軍出場わずか11試合も闘志は衰えず

 2025年シーズンを5位で終えた西武は今オフ、DeNA・桑原将志外野手、日本ハム・石井一成内野手とFA宣言した2選手を補強したが、一方で復活を期待される選手もいる。その筆頭が、栗山巧外野手と中村剛也内野手の球界最年長野手コンビだ。

 栗山は昨年11月24日、2026年シーズン限りでの現役引退を発表。1年前の“先行表明”はファンに衝撃を与えた。昨季の1軍出場はわずか11試合で、打率.087(23打数2安打)、本塁打と打点はなし。それでも真夏の炎天下で連日2軍戦に出場し、1軍復帰の準備を怠らない姿勢は周囲の心を打った。とはいえ、西口文也監督はあくまで実力優先で、“ラストイヤー”といえども優先的に起用する考えはない。通算2150安打を誇るレジェンドは、本領発揮で締めくくることができるだろうか。

 栗山と同い年の42歳で同期入団でもある中村剛也内野手も、昨季は44試合出場、打率.240、3本塁打10打点。4月27日のオリックス戦(ベルーナドーム)で同点の9回にサヨナラ打を放つシーンがあったが、7月7日に出場選手登録を抹消されると、1軍復帰できないままシーズン終了。NPB現役最多(歴代10位)の481本塁打、本塁打王6回の長打力は影を潜めた。

 栗山にしても中村剛にしても、シーズンを通しての活躍は年齢的に難しいかもしれないが、ここ一番での勝負強さを見せてほしいものだ。

高橋光成は2024年にまさかの0勝11敗、2025年も8勝9敗と黒星先行

 球界No.1遊撃手と呼ばれて久しい源田壮亮内野手も、昨季は極度の打撃不振でスタメンを外されるケースがあり、打率.209に終わった。秋季キャンプに参加してフィジカル・トレーニングに取り組み、復活を期しているが、今年2月16日に33歳となるベテランがスタメンを確保するには、進境著しい22歳・滝澤夏央内野手との競争を制することが条件となりそうだ。

 投手陣では、プロ1年目の2024年に10勝(6敗、防御率2.17)を挙げて新人王に輝くも、2年目の昨季は左肘の故障で出遅れ、結局4勝5敗、防御率5.26と振るわなかった武内夏暉投手。昨季10勝5敗のエース・今井達也投手がポスティングシステムでアストロズへ移籍しただけに、今季は相手を寄せつけない左腕の復活が期待される。2021年に10勝(8敗、防御率3.79)を挙げた松本航投手も、7年目の昨季は右肩のコンディション不良で出遅れ、3試合0勝2敗、防御率6.43という最悪のシーズンになった。先発ローテ復帰を果たせるかどうか。

 ポスティングシステムでメジャー移籍を目指すも、一転西武残留で合意した高橋光成投手は、2024年にまさかの0勝11敗、2025年も8勝9敗と黒星が先行。28歳右腕には改めて貯金を作る投球が求められる。

 FA補強に若手の成長、さらに不調に陥っていた選手たちの復活まで重なれば、3年連続5位以下の西武にも上位進出の道が開けてくる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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