ドラフト6位から“主力” 楽天24歳の脅威「22」…リードオフ期待の裏で残した課題「.294」

2年目で示した成長と数字の裏付け
楽天の中島大輔外野手は、2年目の2025年に確かな成長を示した。2023年ドラフト6位で入団すると、俊足を武器に1年目から1軍で経験を積み、2年目はチーム2位タイの124試合に出場して規定打席に到達。7月以降はリードオフマンとして打線をけん引し、リーグ5位の22盗塁を記録した。走力を生かした積極性が数字として表れ、存在感を一段と高めたシーズンである。
2024年からの変化で最も顕著なのが、対左右投手別成績である。2024年は右投手に対して打率.272を残した一方、左投手には打率1割台と苦しんだ。しかし2025年は対左投手でも打率.288を記録し、明確な改善を示した。日本ハムの加藤貴之投手から9打数5安打、西武の菅井信也投手から10打数4安打1本塁打と、具体的な対戦成績でも成果が裏付けられている。
球種別では、左投手の変化球への対応力が大きく向上した。2024年に打率.069だった左投手の変化球に対し、2025年は打率.313と飛躍。コンタクト率は前年から9.7ポイント上昇し、リーグ平均の72.6%を上回った。空振りが減少し、変化球を確実に捉える打撃へと変化している。ストレートに対する打率は下がったものの、こちらもコンタクト率は上昇し、総合的な対応力の底上げが数字に表れた。
打球方向の変化と2026年へ向けた課題
左投手に対する打球方向にも明確な違いがある。2024年は右方向への打球が全体の半数を占めていたが、2025年はその割合が低下し、左方向が40.2%まで増加した。引っ張り傾向から広角に打ち分ける打撃へと移行し、逆方向への打球が増えた点は大きな進歩である。ボールを引きつけて捉える意識が、コンタクト率向上と安定した打撃につながっている。
一方で、2026年以降に向けた課題も明確である。2025年のボールゾーンスイング率は41.6%とリーグ平均を上回り、規定打席到達者の中で下から2番目の数字だった。リードオフマンには出塁が求められるだけに、ボール球を見極めて四球を増やす姿勢が重要となる。出塁率は.294にとどまっており、選球眼の改善が次の成長段階となる。
ルーキーイヤーから着実に数字を積み重ね、走攻守すべてでポテンシャルを示してきた中島外野手。対応力と打撃の幅を広げた2025年を土台に、選球眼を磨くことができれば、楽天打線の不動の起点として定着する可能性は高い。3年目の2026年、その進化がどこまで進むかが注目される。
(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)