入寮日に思わぬ“アクシデント” 届いた「大丈夫」…西武新人が感謝したスカウトの配慮

育成入団の今岡と平口が明かした入寮エピソード
西武が昨秋のドラフトで指名した育成2位の今岡拓夢内野手(神村学園)と同5位の平口寛人投手(日本経済大)が6日、本拠地ベルーナドームに隣接する若獅子寮に入寮した。
今岡は「まずは環境に慣れることが大事。すごくいい環境で野球ができるので、しっかり自分の技術を上げながら、課題と向き合っていきたいと思います」と語ると、平口は「こういう環境にきてどれだけ成長するのか楽しみです。ないものがないというか、これでうまくならなければダメだなという感じです」と、プロの練習施設を見て決意を新たにした。
予定通り午後3時に入寮した2人だが、所沢への移動中に思わぬアクシデントに見舞われた。地元の友人や親族に見送られ新幹線に乗り込んだ直後、島根県東部を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生。この地震によりJR東海道新幹線が一部区間で運転を見合わせ、2人が乗っていた新幹線にも遅れが生じた。
このときの様子を今岡は「場所は分からないんですけど、新幹線が1時間ぐらい止まってしまった。電波が悪くて携帯も見れなかったので、(車内で)ボーっとしていました」と振り返る。平口も「(名古屋から)乗った新幹線が静岡で止まってしまった。(止まった時は)寝ていました。起きたらずっと同じ駅にいるんで…」と苦笑いを浮かべた。
立往生に焦りも…岳野スカウトから届いたメールに安堵
当初、2人は品川駅で担当の岳野竜也スカウトとの合流を予定していた。予期せぬ事態に「ちょっと焦りましたけど、動いてからすぐスカウトの方に連絡して『大丈夫』といってもらえたので安心しました」と今岡。同じく平口も「岳野さんに『遅れてます』と連絡をした時に『全然大丈夫、ゆっくりでいいよ』と言ってもらったので焦ることはなかったです」と、スカウトの言葉に不安が和らいだことを明かした。
入寮の際には、球団広報から「品川に着いたので連絡をしたら、選手から『今、新幹線が止まってしまって』という返信があった。『時間は大丈夫だから慌てずゆっくり来てね』という返信をしただけです」と、岳野スカウトの談話が伝えられた。
結局、約1時間遅れで岳野スカウトと品川で合流。一緒に所沢まで移動し、無事、定刻通りに入寮を済ませた。プロ1年目に向けて、今岡は「長所であるバッティングであったり走る、守るの3拍子全てをアピールできるように頑張っていきたい」と意気込み。左腕の平口も「スピードだけではなく、140キロ台でもコントロールとキレのある球が投げられれば抑えられる。阪神の大竹(耕太郎)投手のような投手を目指していきたい」とプロでの抱負を語った。
アクシデントに見舞われながらも無事スタート地点に立った2人のルーキー。明日からプロでの活躍を目指し、新たなスタートを切る。
(伊藤順一 / Junichi Ito)
○著者プロフィール
東京都生まれ、埼玉育ち。早大卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。整理部を経て野球担当。ヤクルト、西武、ロッテ、日本ハム、MLBなどを取材。2026年1月からFull-Count編集部に所属。