“異例”50分ランニングに育成6位驚愕「こんなに長く…」 西武新人トレで起きた改革

新人合同自主トレで走り込みをする西部・岩城颯空(左)と小島大河【写真:小林靖】
新人合同自主トレで走り込みをする西部・岩城颯空(左)と小島大河【写真:小林靖】

西口監督ら首脳陣が集結「緊張感のある顔をしていた」

 西武の新人合同自主トレが10日、ベルーナドームに隣接するカーミニーク・フィールドで始まった。初日には西口文也監督をはじめ首脳陣とフロント、担当スカウト、スタッフらが集結し13人(支配下6人、育成7人)の新人達の動きに目を凝らした。

 西口監督は「全員が緊張感のある表情をしていました。みんな元気そうだったのでほっとしました」と笑顔を浮かべた。ルーキー13人の動きについては「初めて見たばかりですけど、キャンプインまであと20日間、しっかりキャンプに向けた体作りをしてほしいと思います。これからのライオンズを背負って立てるような選手に成長していってくれたらと思います」と語り、全員に万遍なく大きな期待を寄せていた。

 指揮官らが見守る中、例年の新人合同自主トレと違ったのは午前9時半の練習開始からみっちりと約50分間、ランニングメニューが組み込まれたことだ。西口監督は「今日は寒いから。初めてなので、まずは体を作りつつ」と説明していたが、昨秋キャンプからチームは「フィジカル強化」をテーマに全体の練習量を増やしながらトレーニング部門の改革が進められている。必然的に2月の春季キャンプから1軍、ファームとも全体のランニング量を増やしていく方向で、先にその“洗礼”をルーキー達が受ける格好となった。

 ドラフト1位の小島大河捕手(明大)は「大学も結構走る方だったので、その辺は大学で培った力が多少は生きてくるのかなと思います。ここまで長くはないですけど、短い時間でも週に何回かは走ってきたので、今日は大丈夫でした」と涼しい顔を見せていた。

 一方で、アラスカ育ちで東都3部の上智大から初のプロ野球選手となった育成6位・正木悠馬投手は「よくないんですが、自分は大学時代、こんなに長くアップをしたことがなかったので……。こうやってイチからいろいろ学べるので、取り入れながら自分のスタイルを見つけていけたらいいと思う」と務めて前向きに語りながら、これまでのアップの概念をこう語った。

「(上智大では)10分ぐらい。チームとしては10分各自でやって、そのあとリズムアップみたいな形でやって、計15分ぐらいで終わる感じです。米国では現地集合、現地解散なので完全に個々でやっていました」

 13人のルーキーそれぞれがライオンズの練習着を身にまとい、見守るファンの前で初めてプロのメニューに取り組んだ合同自主トレ初日。期待と不安が入り混じる1日となった。

(伊藤順一 / Junichi Ito)

○著者プロフィール
東京都生まれ、埼玉育ち。早大卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。整理部を経て野球担当。ヤクルト、西武、ロッテ、日本ハム、MLBなどを取材。2026年1月からFull-Count編集部に所属。

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