ド軍は「シーズンを軽視」 球界OBが批判に反論…圧倒的な資金力の裏にある“代償”

ピアジンスキー氏「優れたフロントがいて、圧倒的な才能を揃えている」
大谷翔平投手らが所属するドジャースは、ワールドシリーズ3連覇を目指して今オフも積極補強を進めている。メジャー7球団を渡り歩き、通算2059試合に出場したAJ・ピアジンスキー氏は、お金だけはないドジャースの強みについて力説した。
米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」で、司会を務めるアラナ・リゾ記者が「ドジャースは明らかに資金の使い方が上手ですが、他のチームだって同じことはできます。じゃあ、なぜやらないんでしょうか?」と切り出すと、ピアジンスキー氏は持論を展開した。
「ドジャースは全く嫌いになれないよ! メッツがボー・ビシェットを獲得したとしても、誰も『メッツが野球を壊している』なんて言わない。ドジャースが非難されるのは、勝っているからだ。(勝つための)やり方を理解し、優れたフロントがいて、圧倒的な才能を揃えている。(クオリファイング・オファーされた選手ばかり獲得しているので)毎年のようにドラフト指名権を失っているにもかかわらず、上位指名ではない選手を獲得して育成する方法も確立している。今でも使える選手が次々とファームシステムから出てきている」
続けて、「確かに彼らの契約の多くは後払いだが、『後払いだからどうなんだ?』という話だ。後払い契約なんて山ほどある。(資金に限りがある)オリオールズだって、今でもクリス・デービスにあと15年近く支払い続けているだろう。ドジャースだけがやっているわけじゃない。ただ単に、彼らが勝っているから人々が腹を立てているだけだ」。2021年に引退したデービスは2023~2037年の15年間で総額4200万ドル(約66億4800万円)を受け取る契約となっている。
リゾ記者は「ドジャースは明らかにレギュラーシーズンを軽視し、10月(ポストシーズン)に勝つために作られたチームです。まるでポストシーズンに行くのは当然だというように、ロースターを整えることだけを考えているかのようです」と話すと、コメンテーターを務める元ヤンキースのエリック・クラッツ氏は「ドジャースは本当によくやっていると思う。2024年にほぼブルペン陣だけでワールドシリーズを制したが、それはリスクが大きいこと。そこで本当に必要な(先発ローテの)厚みを考え、ロウキ・ササキをロースターに加えた。あらゆることを完璧にこなした」と理にかなった補強をしていることを強調する。
さらにクラッツ氏は「ドジャースは多くのドラフト指名権を失いながらも、今なお素晴らしいマイナーリーグ組織を作り続けている。それはお金があるからなのか? プロスペクトを買い集めているからなのか? 違う。また、タイラー・グラスノーをトレードで獲得した時、リーグの多くは『故障が多い投手だ』と言っていた。でも、彼はポストシーズンで活躍した。つまり、ドジャースがやっていることの多くは他の球団にもできる。ただ、彼らは、それをやる上での失敗しても耐えられる余地がより大きいんだ」と指摘。ドジャースの強さの根底にあるのは資金だけではない。優れたスカウティングや選手起用の結果だ。
(Full-Count編集部)