支持率84%で殿堂入りも“消えない汚点” 選出に異議続出「不正の首謀者」「許されるのか?」

米野球殿堂入りを果たしたカルロス・ベルトラン氏【写真:アフロ】
米野球殿堂入りを果たしたカルロス・ベルトラン氏【写真:アフロ】

メジャー通算2725安打でも殿堂入りに賛否

 最高の栄誉でも選出に賛否が分かれている。全米野球記者協会(BBWAA)による殿堂入り選手が20日(日本時間21日)に発表され、通算435本塁打を誇るカルロス・ベルトラン氏の当選が決定した。しかし、2017年のワールドシリーズで起きたアストロズのサイン盗み問題で“主犯格”として名指しされた人物の殿堂入りに対し、ファンから怒りと困惑の声が噴出している。

 ベルトラン氏は資格4年目にして、当選ラインの75%を大きく上回る84.2%という高い得票率でクーパーズタウンへの切符を掴んだ。輝かしい実績の一方で、MLBによる調査報告書では電子機器を用いた組織的なサイン盗みで重要な役割を果たしたと名指しされた唯一の選手だ。この不祥事により、一度は決まっていたメッツの監督就任も白紙になるなど、球界を揺るがした汚点はあまりにも重い。

 今回の決定に、かつてのスターたちとの比較から異議を唱えるファンが続出している。SNSでは「全米野球記者協会は、バリー・ボンズやロジャー・クレメンスが疑惑レベルの不正をしたとして殿堂入りさせなかったのに、実際に不正行為の首謀者として処分を受けたカルロス・ベルトランは殿堂入りする。なるほどね」と皮肉の声も。「ステロイド使用を認めた選手は許されないのに、ワールドシリーズ優勝のために不正をしたと認めたベルトランは許されるのか?」と、選出基準の不透明さを糾弾する書き込みが相次いだ。

 ベルトラン氏は殿堂入りが決まった後の記者会見で自分のキャリアや、野球という競技の中で起きたことを振り返ると、悪い判断をすることもあった」と、現役最終年に手を染めた過ちを悔やむ様子を見せた。現在はメッツの特別アドバイザーを務めるなど球界復帰を果たしているが、SNSでは「俺はアストロズファンだけど、この男はチート(不正)スキャンダルの首謀者だ」「どうでもいい。ベルトランこそが、2017年のチームが嫌われ者になった理由だ」と突き放すコメントも目立つ。

 レジェンドの称号を手にしたベルトラン氏だが、その栄誉には常に「不正」の2文字がつきまとうことになる。今回の選出で、野球殿堂という聖域の価値が改めて問われている。

(Full-Count編集部)

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