燕27歳右腕が「取って代わられる」 昨季42試合登板も募らす“危機感”…分析する現在地

キャンプで練習を行うヤクルト・木澤尚文【写真:加治屋友輝】
キャンプで練習を行うヤクルト・木澤尚文【写真:加治屋友輝】

ヤクルト木澤がライブBPに登板、力強い投球を披露した

 ヤクルトの木澤尚文投手が沖縄・浦添キャンプの11日にライブBPに登板した。5番手で登板し、序盤こそ制球を乱す場面も見られたが、徐々に調子を上げ最速146キロを計測。投球を終えると今季へかける自身の“立ち位置”を語った。

 木澤は昨季、制球面に苦しむシーズンを送った。四死球数は奪三振数を上回り、空振りが取れなくなったことは悩みの種だった。1年を通して42試合に登板したもの、3年続けてきた50試合登板も途絶えてしまった。オフにはアメリカのトレーニング施設を訪れ、自らの課題に向き合うなど、充実のオフを過ごした。

 今季から池山監督が就任し「ダイヤモンドを白紙に」と宣言したが、これは何も野手陣だけの話ではない。守護神候補には昨季17セーブの星知弥投手や、新人王に輝いた荘司宏太投手、新加入のホセ・キハダ投手やヘスス・リランソ投手の名が挙げられる。木澤も「今季は守護神、セットアッパー」といった具体的な目標を掲げるだろうと予想されるなか、その返答は意外なものだった。

「僕自身、ここで投げたいというのはありません。役割どうこうよりも、とにかく良い場面で投げるという事を目指していかないと。いくらでも取って代わられてしまう立ち位置にいると思うので」

 指揮官は「ずっと1軍の中継ぎとして登板する、ということは凄いこと。ここから微調整してくれると思います」と変わらぬ信頼を口にする。しかし、木澤自身は常に“背水の覚悟”を持って過ごしている。

「数字はあまりモチベーションにならないので、良い投球内容を一歩一歩、積み重ねて行きたいと思います」。具体的な目標を最後まで口にしなかった。新人のように泥臭くアピールを続ける。その先に望んだ結果が付いてくるのか、注目していきたい。

(井上怜音/ Reo Inoue)

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