鷹の逸材ドラ5が生き残る可能性 専門家の目を奪った能力…巨大戦力で見えた“光”

鷹・高橋の打撃、現地でチェックした野口寿浩氏が解説
もしかすると、もしかするかもしれない。ソフトバンクのドラフト5位、高橋隆慶内野手(JR東日本)が宮崎春季キャンプ第3クール最終日の12日、紅白戦が始まる14日からの第4クールでもA組(1軍)に残ることが決まった。
現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、バックネット裏から動きをチェック。フリー打撃で逆方向にも鋭い打球をはじき返していたルーキーが、巨大戦力の中で生き残る可能性に言及した。
「いい打球を打ちますね。体がデカいだけある。プロのスピードに慣れれば、まあまあやってくれるかもしれない。社会人は最近、速い球を投げる投手が多いですし、そういう投手と対戦してきていますから、早く慣れて適応する可能性はあります」
186センチ、93キロのガッチリした体形から放たれる打球は迫力十分。右打席から右へ左へライナー性の打球を連発する姿に「やっぱり、振る力が強い。しっかりスイングできています」と目を細めた。
本職の三塁に加え、初体験の二塁にも挑戦
明秀学園日立高、中大を経てJR東日本から入団。今キャンプはB組(2軍)スタートだった24歳は、6日からA組に合流すると、社会人屈指の強打者と評された打撃でアピールを続けてきた。10日にはライブBPで岩井から中越えの三塁打。11日には前田悠から左中間二塁打を放った。
力強いスイングは魅力十分で「ヘッドが返ってこない。こねたりしないので、広角に打てるんじゃないかなと見ています」と器用さも評価。「右方向にも強い当たりが飛ぶと思います」と予想する。
昨季、5年ぶり日本一を達成したチームの野手陣は、昨年の首位打者・牧原大や近藤、柳田、山川、周東ら内外野とも充実。高橋の本職である三塁は栗原がおり、割って入るのは容易ではないものの、フリー打撃中の守備では初体験となる二塁に入るなど、複数ポジションに挑戦してチャンスをうかがう。
高橋の守備について野口氏は「いろんな打球を処理しているのを見たわけではないから何とも言えない部分はありますけど、不安はなさそうに見えました」と説明。下位指名でも侮れない。攻守とも器用さを兼ね備える大型内野手に対する首脳陣の評価は高く、その存在感は日に日に増していっている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)