身長2m逸材が圧倒…村上宗隆のオーラ 広島18歳に焼きつく異様な雰囲気、忘れぬ2球

広島・菊地ハルンが振り返る村上宗隆との対戦「いい経験になった」
プロ1年目で巡ってきた“対戦”が成長の糧となっている。身長200センチ、体重115キロの恵まれた体格が魅力の広島・菊地ハルン投手。長身から投げ下ろす角度のある球を武器に、2025年は高卒1年目ながら1軍デビューを果たした。9月のヤクルト戦では、今季ホワイトソックスに移籍した村上宗隆内野手と対戦。「いい経験になりました」と対戦で得た自信を胸に、2年目の飛躍を目指している。
昨季終盤に掴んだ1軍の舞台は、菊地にとって大きな財産となった。9月23日の巨人戦でプロ初登板を果たすと、4試合に登板してわずか1失点。初勝利は叶わなかったが、防御率2.25と上々のデビューを飾った。なかでも印象に残っているのが、神宮球場で迎えた村上との対戦だ。
プロ2戦目の登板となった9月26日のヤクルト戦、代打で出場した村上と対峙。「ヤクルトファンの方の声援もすごかったですし、打席に立たれるとやっぱりオーラがありました」と異様な雰囲気を肌で感じながらも、目の前の打者を抑えることに集中し、己の投球を貫いた。初球のカーブでストライクを取ると、2球目の力強い直球で二ゴロに仕留めた。
「テレビで見ていた村上さんとプロの舞台で対戦できたこともですし、メジャーに行かれる前に対戦できたので、本当に貴重な経験になりました。抑えることができて気持ちよかったです」。日本を代表する長距離砲を打ち取った“2球”は、18歳にとって大きな自信となった。
ドラフト前にはMLB4球団も注目した逸材、2年目のキャンプで手応え
春季キャンプは2軍スタートとなったが、確かな成長の跡を見せている。2月20日、日南・天福球場で行われたセガサミーとの練習試合では、リードした9回に登板。先頭打者こそ粘られて四球を許したが、後続3人は完璧に封じ込め、最後は空振り三振で試合を締め括った。
「力強い真っ直ぐで押していくのが自分の持ち味だと思っているので、しっかり投げ込めるように」と語る通り、セガサミー戦では最速147キロを計測。「ここまでいい感じにきているので、球速ももっと出したいですし、結果も残していきたいと思います」とキャンプでの手応えを口にする。
ドラフト前には、ドジャースをはじめとしたMLB4球団が調査に訪れた逸材。憧れの大谷翔平投手や山本由伸投手の活躍はもちろん、ポール・スキーンズ投手(パイレーツ)らの投球も普段からチェックしており、メジャーへの憧れも抱く。
「開幕を迎えるときには1軍にいられるようにもっとアピールしていきます」。まずは1軍定着へ。伸ばし続けている長髪がトレードマークになりつつある規格外のポテンシャルを秘めた右腕が、10代最後のシーズンでどんな飛躍を見せてくれるか楽しみでならない。
(真田一平 / Ippei Sanada)