非力な子どもでも飛ばせる打ち方とは 沖縄指導者が推奨…置きティーで習得する“前捌き”

置きティーを実演する知念大河さん【写真:橋本健吾】
置きティーを実演する知念大河さん【写真:橋本健吾】

巨人の育成5位・知念大成の兄が紹介…飛距離アップに繋がる「置きティー」の活用法

 野球を始めたばかりの子どもたちにとって、打球を遠くに飛ばすことは最大の喜びだろう。しかし、まだ筋力が弱く、思い通りにいかないケースも多い。巨人の育成ドラフト5位ルーキー・知念大成外野手の兄で、沖縄の「琉球アスリートベースボールアカデミー」で子どもたちを指導する大河さんは、飛距離アップに繋がる練習を紹介している。

 打球が弱いのはなぜか。知念さんは「野球を始めたばかりの子どもたちは、バットとボールが当たる位置が自分の体より前の方が強い打球を飛ばせます」と説明する。体の近くまで呼び込む形もあるが、子どもたちにはまだ難しい。

 野球初心者の子どもが体の幅の中で投球を捉えようとすると、窮屈なスイングになりがちで、ボールに力が伝わりにくい。最速のスイングスピードでインパクトを迎えるには、ポイントを体の前方に置くことが重要になる。

 具体的な方法として、「ティー台」を自分の体より投手寄りにセットする。“体の中”で打つと、窮屈なスイングになることが実感できるはず。ポイントを体の前に設定すると「スムーズにバットが振れる」ようになり、回転の力をスムーズにボールへ伝えられる。このポイントを掴むことが、非力な子どもでも強い打球を放つ近道になる。

 知念さんはソフトバンク、巨人でプレーした松田宣浩氏(侍ジャパン野手総合コーチ)を例に挙げる。NPB通算1832安打、301本塁打をマークしたレジェンドについて「体が前に出ても、バットが前に出ているから打球は飛ぶ」と説明。「突っ込むや泳ぐはマイナスな言葉として捉えられがちですが、そうでもない場合もあります」と説明する。

 練習ではバットとボールが“衝突”する瞬間に注目したい。体より前でインパクトできているか、客観的に確認することが打撃上達の鍵となる。「どこで当たっているか、動画や写真で撮って確認してアドバイスしてください」と、指導者や保護者に助言する。体の前で捉えているつもりでも実際は差し込まれていることが多いそうで、視覚的なフィードバックは有効な手段といえる。

 腕を伸ばして当てるのではなく、体の回転に合わせて自然にポイントが前になることが大切だ。打球が飛ばない子は、置きティーによる打撃練習で「前で叩く」感覚を体に染み込ませたい。スムーズなスイングでボールを遠くへ飛ばせる感覚を身につければ、打力は飛躍的に向上するはずだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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