ロングティーで中堅方向に“強く飛ばす”コツは? 侍Jコーチ伝授する「目印と立ち位置」

野球教室でスイングを実演する金子誠ヘッドコーチ【写真:磯田健太郎】
野球教室でスイングを実演する金子誠ヘッドコーチ【写真:磯田健太郎】

侍ジャパン・金子誠コーチが語る…ティー打撃でボールをしっかり見るべき理由とは

「NXグループ×侍ジャパン 野球教室」が2025年12月7日にNIPPON EXPRESS浦和ボールパークで開催され、特別講師として野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督、金子誠ヘッドコーチ、梵英心コーチが参加し、92人の小学生に技術指導を行った。現在、WBC連覇に向け奮闘する金子コーチはこの日、打撃を担当。日本ハムで“恐怖の9番打者”としてパンチ力のある打撃を持ち味とした同コーチは、子どもたちにどんなコツを伝授したのか。

 3か所に分かれた打撃練習で金子コーチはロングティーを担当。一人ひとりのスイングを確認した。スイング軌道や素振りの仕方などを丁寧に指導したが、中でも興味深かったのが「ボールのどこを見て打っているか」だった。

「ティーではボールの真ん中のJのマークを見て打つイメージで!」。打撃指導をサポートする日本通運野球部の選手が、ボールの中央に刻まれる小学生向けの軟式球(J号球)を表すマークを、打者に見えるように配置。それを見ることを意識して打ってほしいと説いた。

「ボールをなんとなく見て飛ばそうとすると、顔が先に引っ張る方向を向いて、(体が開いて)ボールの芯を捉えにくくなってしまうので」と意図を明かした。J号球のマークを目印にし、ボールの真後ろをしっかり見て強く叩くことを意識づける狙いがあるという。

 また、金子コーチはティーでの“立ち位置”も指導。「うまく打てない時は、踏み込む時にボールに体を寄せてしまって、目線も体の軸もぶれてしまう。切るように打ってしまうのでミートもしにくくなります。そういう時は(投手方向に)半歩前に動くと、頭も軸も動きすぎずにいいポイントで打つことができます」。動く範囲は選手によるが、スイングそのものでなく、立ち位置を調整することも解決策の1つと解説した。

 打ち始めは引っ張ったゴロ性の打球も多かったが、金子コーチが指導した後は、センター方向への強く大きな打球が増加。いわゆる“へその前”の理想的なポイントで捉えられるスイングが見られるようになった。

 1球打つごとに「ナイス!」「グッドグッド!」「いいじゃん!」と声をかけた金子コーチ。懸命にバットを振る子どもたちの躍動に目を細めていた。

(磯田健太郎/Kentaro Isoda)

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