キャッチボール前に大切な“正しい握り”…どう教える? 侍Jコーチのコツ「見ないで拾う」

梵英心コーチが解説…いつでもどこででもボールを“正しく握れる”重要性と練習法
「NXグループ×侍ジャパン 野球教室」が2025年12月7日にNIPPON EXPRESS浦和ボールパークで開催され、特別講師として野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督、金子誠ヘッドコーチ、梵英心コーチが参加し、92人の小学生に技術指導を行った。現在、WBC連覇に向け奮闘する梵コーチはこの日、キャッチボール指導を担当。2010年にゴールデン・グラブ賞を遊撃手部門で受賞するなど、広島が誇った名手は、子どもたちにどんなコツを伝授したのか。
キャッチボールを始める前に、集まった子どもたちに梵コーチは、こう投げかけた。「ボールの正しい握り方、知ってますか?」。そして、こう続けた。
「横の線に人差し指と中指を添えて(ボールの縫い目が横断しているように持ち、縫い目に指をかけて)、親指の腹をその下に持ってくる。これが基本の握り方です」。チームに所属していない初心者も参加したこの日、梵コーチは丁寧に一人ひとりの握りを確認した。
加えて推奨したのが、どんな状況でも正しくボールを握れるようにする簡単な練習法だ。「まずボールを下に置いて、見ないで拾った瞬間にさっきの握り方ができるか。やってみましょう。スタート!」。子どもたちがその場で一斉に落としたボールを拾うと、正しく握れている選手もいれば、握りや縫い目がズレている選手もちらほら。
「これを早くできるようにしましょう。グラブのどこで捕っても、見ないで正しい握りができるように。野球のプレーで、ボールを握ったのを見て投げられる時間はないからね。正しく握れないと、ボールが不規則な回転になり、送球が変化してしまうことや、指にかからず悪送球になる確率が増えます」
梵コーチが現役時代にホームとしてプレーしたのは、土と天然芝のグラウンドのマツダスタジアム。人工芝のグラウンドに比べて打球がイレギュラーしやすく、屋外球場のため風雨に晒される中でプレーすることも。故に、どんな打球や環境でもアウトを取るために、無意識でも自然にボールを正しく握って投げられる技術が身についていったのだろう。
その後はキャッチボールを2人1組で実施。子どもたちにフォームや握り方を教えた。またとない名選手からのマンツーマン指導に、子どもたちは真剣に耳を傾けていた。
(磯田健太郎/Kentaro Isoda)
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