NPBジュニアで評価されるバッテリーとは? 首脳陣が明かす、“最大難関”の突破基準

昨年の西武ジュニアで主将兼捕手を務めた諸橋侑吾(中央)【写真:加治屋友輝】
昨年の西武ジュニアで主将兼捕手を務めた諸橋侑吾(中央)【写真:加治屋友輝】

西武ジュニア・星野智樹監督らが語る…実技選考のポイントと新導入のスピード計測

 野球に邁進する小学生にとって、NPBジュニアチームへの選出は大きな目標の一つだろう。高いレベルの選手が集う選考会で、指導者はどこを見ているのだろうか。2025年にベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズジュニアの二次選考を基に、昨年大会を率いた星野智樹監督や白崎浩之代表らがバッテリーに求める具体的な評価基準を紐解いていく。

 年末の「NPBジュニアトーナメント」出場を目指す選手にとって、二次選考は最大の難関。西武で中継ぎ左腕として活躍した星野監督や、2012年ドラフト会議でDeNAに1位指名された白崎代表らが鋭い視線を送った。高い技術はもちろん、投手なら限られた球数の中でいかに自分の持ち味を発揮し、チームに安心感を与えられるかが合格の分かれ道となる。

 投手選考において星野監督が重視するのは、球速だけではない。「投げっぷり、マウンドさばき、仕草も見られるので、その辺も重点的に僕の採点には入っている」と語る通り、マウンド上での振る舞いすべてが評価対象。力のある投手は「1球目、2球目で分かります」。初球から自分のパフォーマンスを出し切る能力や、周囲を圧倒するマウンドでの存在感が求められている。

 昨年から新たに導入されたのが、助走をつけて投げる「プルダウン」のスピード計測だ。最終セレクションで行うラプソードによる投球数値との比較や、体の連動性を確認するための指標となる。綱島龍生野手コーチは、球の強さに加えて「しっかりまとまっているか」という安定した制球力も重視する。計測数値は、選考で合否に迷った際の重要な判断材料の一つとして活用されている。

 捕手選考では、投手をもり立てる姿勢がチェックされる。白崎代表は「ただ受けているのではなく、『ナイスボール』とか声が出ているか」を重視。野手目線から「こんなキャッチャーがいてくれたら守りやすい」と感じさせる献身性が重要だという。具体的には、ワンバウンド投球を確実に止めるブロッキングや、投手が投げやすいリズムを作るキャッチングなど、守備の要としての技術が問われる。

 ジュニア選考という高いレベルでは、技術は指導によって高められるという考えが根底にある。そのため、アドバイスを吸収できる素直さや、周囲への発信力がより重要視される。

 高い技術はもちろん重要だが、指導者の助言をしっかり実行できる素直さや、周囲とのコミュニケーション能力も不可欠になる。マウンドでの落ち着いた仕草や、投手を鼓舞する捕手の声掛けなど、数字には表れない部分を意識することが大切だ。日々の練習から実戦を想定し、細かな動作や声出しを意識してほしい。

(First-Pitch編集部)

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