外野への難しい飛球…スタートを切るべき? 走塁判断が格段に上がる“ボール落とし”

楽天で4年間プレーした土屋朋弘氏が伝授…走塁に役立つコーディネーショントレ
走塁において、外野へ飛んだ打球がヒットになるか捕球されるかの判断は、次の塁を狙う上で極めて重要だ。この「打球判断」の技術を養う方法を、元楽天の投手で、現在はキッズコーディネーショントレーナーとして活動する土屋朋弘さんが紹介する。土屋さんは引退後、子どもたちの運動神経を養う「土屋教室」を運営しており、専門的な視点から走塁に役立つコーディネーショントレーニングを提唱している。
紹介する「ボールチェック」は、遠くの場所に落ちる打球を瞬時に見極め、素早く動き出す能力を磨くためのものだ。実際の試合では、ポテンヒットか長打コースか、または捕球されるかの見極めが走塁の成否を分けるため、視覚情報から次の動作へ繋げるメカニズムを体に覚え込ませる必要がある。
具体的には、地面に紐やテープで目印となる線を用意し、パートナーがその線に向けて上からボールを落とす。走者役は「ラインに当たったら右に走る。ラインから外れたら左方向に走る」というルールでスタートを切る。まずはパートナーから2メートルほど離れた位置から始め、2〜3回を目安に取り組む。シンプルな設定だが、落ちる位置を正確に捉える集中力が求められるドリルだ。
慣れてきたら、目印と走者との距離をさらに離して難易度を上げる。距離が離れるほど「目印の上かどうか、ボールがどこに落ちるかが分かりにくくなります」と土屋さんは指摘する。1メートル、2メートル距離を伸ばすだけで、判断の難易度は格段に上がり、脳と体の連動性が試される。この負荷が、外野フェンス際の打球判断など、より実戦に近いシチュエーションでの能力向上に繋がる。
注意点として、距離を離しても正確な判断を優先させることが大切だ。闇雲に動くのではなく、落ちる瞬間までボールを注視し、ルール通りの方向に迷いなく踏み出せているかを確認したい。「これはかなり難しいです」と土屋さんが語る通り、判断の精度を高めることが走塁の質に直結する。このトレーニングを繰り返すことで、実戦での迷いが減り、積極的なベースランニングが可能になるはずだ。
(First-Pitch編集部)
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