NPBジュニアは「野球の上手い下手だけでない」 最終選考で重視された“内面と数値”

西武ジュニア・白崎浩之代表らが明かす…多角的な評価基準と選考の裏側
憧れのNPB球団のユニホームを着て、プレーしたいと願う学童野球の選手は多い。大きな目標となるNPBジュニアチームの選考は、どのような基準で行われているのか。2025年にベルーナドームで開催された埼玉西武ライオンズジュニアの最終選考では、首脳陣が多角的に選手を評価した。
最終選考に参加したのは36~40人ほど。二次選考の実技を突破した精鋭たちだが、「野球の上手い下手だけでなく、人間性の面、野球を考えられるかどうかという能力も見ている」と星野智樹監督。その言葉通り、最終選考では筆記試験や親子面談を実施した。大人たちを前にどのように話し、どういう表情を見せるのかという内面的な要素も重要な判断基準になるという。
実戦形式のテストでは技術に加え、積極的な姿勢が問われた。1ボール1ストライクから始まる打撃練習について、白崎浩之代表は「最初から打ちにいく姿勢などもみている」と説明。走塁面でも、打球判断や初球からの盗塁など、次の塁をアグレッシブに狙う意識の高さが、大きな魅力として評価の対象となった。
投手陣の評価も非常に実戦的。宮田和希投手コーチは「ストライクが入るかだけでなく、走者がいる場面といない場面での球速の違い」にも目を向けた。セットポジションからのクイックモーションができているか、走者をしっかり見ているかなど、試合で通用する動作をチェックした。
最新機器を用いた数値計測も行われた。ブルペンではラプソードで球質を測り、打撃ではブラストモーションでスイングスピードや時間などを計測。スピードに対して時間がかかりすぎている子は、ドアスイングになって体が開いていると判断されるなど、細かな動作解析がなされた。
従来は指導者の感性に頼りがちだった評価に数値を取り入れ、選考の整合性を高めている。高い技術に加えて考える力などの人間性、そして最新機器が弾き出すデータ。これら多角的な視点を持って日々の練習に取り組むことが、上のステージに進むための必要要素となる。
(First-Pitch編集部)
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