高校野球での成功へ「クタクタになるまで…」 元G投手が中学3年に求める“集大成”

日米通算20年活躍…前田幸長氏が教える中学最上級生に求めるもの
中学3年生の球児にとって、この1年間は高校野球への準備期間となる。どのような意識で練習に取り組むべきか。ロッテや中日、巨人で、投手として日米通算20年間の現役生活を送り、現在は中学硬式野球チーム「都筑中央ポニー」の会長を務める前田幸長さんは、将来を見据えた「練習量」の重要性を説いている。
前田さんによれば、中学3年間には明確なステップがある。1年で基礎を固め、2年で技術を身に付け、そして3年生は、高校野球に向けて体力を充実させる時期だという。体が大きくなり、技術がある程度身に付いているからこそ「さらにパワーアップするという時期になってきます」と、練習の質を求めるだけでなく量にもこだわるべきだと語る。
時には自分を追い込む姿勢も必要だ。「クタクタになるまでバットを振り、クタクタになるまでボールも捕る」と前田さん。1年生や2年生の頃とは比較にならないほどの練習数をこなすことで、高校野球の厳しい練習に耐えうる身体の土台を作り上げる。また、「レギュラーになろうがなるまいが、やる数はみんな同じ」と、試合の勝敗やレギュラーの有無に左右されてはいけないとも語る。チーム内での立ち位置に関わらず、将来像を描いて努力することで中3の日々が充実する。
前田さんは、野球以外の心構えも選手に伝えるという。「高校野球ではこういう叱られ方をすることもある」といった、中学では経験できない厳しさや礼儀についても、自身の経験をもとに助言を送る。特に強豪校を目指すのであれば、生活面でも必要な素養があることを自覚し、心身ともに高校生になる準備を整えることが大切だろう。
「高校生になったらこんなんじゃない」という言葉を励みに、自らを律して日々の練習に取り組む。時に限界まで自分を追い込んだ経験は、高校入学後の大きな自信になる。来るべき新しいステージに向けて、揺るぎない体力を蓄えておきたい。
(First-Pitch編集部)
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