スパイクがフィットする「紐の通し方」とは? “への字足”に密着する「外は外・内は内」

塩多雅矢氏が推奨するパフォーマンスを引き出す靴紐の通し方
プレーにキレやスピード感を生み出し、監督やコーチの目に留まる選手になるためには、足元の環境を整えることが欠かせない。中学や高校の20チーム以上で技術指導を行う塩多雅矢さんは、土台となるスパイクやシューズの着用法が重要だと指摘する。ジャストサイズの靴を選ぶだけでなく、靴紐の通し方を工夫するだけで、走塁はもちろん、打撃や投球時の安定感も劇的に向上するという。
なぜ紐の通し方が大事なのか。塩多さんによれば、シューズの履き口は左右対称に作られているが、人間の足の甲は内側が高く「への字型」になっている。そのため、普通に紐を締めるとどうしても低い外側に隙間ができて浮いてしまう。このアッパーの外側部分を足に沿って寝かせるようにフィットさせることが、足とシューズのズレをなくし、地面に力をダイレクトに伝えるためのポイントになる。
具体的な手順として、まずは足を入れた際に必ずかかとを合わせる。最初の穴は内側も外側も外から(上から)紐を通すが、それ以降は「外側の紐は外から(上から)穴を通し、内側の紐は内から(下から)穴を通す」のが鉄則だ。内側の紐は下から通して引っ張ることで土踏まず側に壁を作り、外側は上から通して内側へ向かわせることで、アッパーを足の甲の外側に密着させる。
コツは、紐を力任せに引っ張って締め上げないことだ。「手で挟むようにして、アッパーを足に合わせて押さえ、紐で軽く止めるぐらい」のソフトな感覚を意識する。力任せに締めて、スパイクのアッパーがくしゃっと崩れている選手がいるが、それは余計な圧迫感が出ている証拠。最後の穴は両方とも内側から通して結べば、シューズが足に吸い付くような一体感が完成する。
この通し方に変えると、例えば横に踏み出した際の外側へのズレが減り、足元が安定する。「バッティングやピッチングで踏み込む時の“遊び”がなくなり、安定感が生まれてくる」と塩多さんは語る。一度、この通し方で形を作ってしまえば、毎回通し直す必要はなく、日々のパフォーマンスを邪魔しない大きな武器になるはずだ。
(First-Pitch編集部)
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