保護者&選手への“過剰な配慮”は「絶対ダメ」 少年野球の指導者に必須の「誠実対応」

少年野球の指導者に必須…選手の成長に繋がる保護者とのコミュニケーション術
少年野球チームの指導者は、選手の保護者とどのようにコミュニケーションを取るべきか。子どもの成長にもかかわる重要な要素だ。野球講演家として全国各地を訪れ、多くの選手や保護者・指導者をメンタル面でサポートしてきた年中夢球(ねんじゅう・むきゅう)さんは、“真実”を伝えることが何よりも重要と説く。
年中夢球さんが少年野球チームで監督を務めていた当時、練習後にあるコーチが選手の保護者に対して次のように話している場面に出くわした。「すごく頑張っていましたよ。一生懸命頑張っていたので、家で褒めてあげてください」。
だが、実際はその真逆。「その子はその日、ダメダメで集中力もないし、このコーチは何を良いと思って褒めたのか」と疑問を抱いた。後にそのコーチに聞いたところ、保護者を安心させ、選手のモチベーションを上げる目的で敢えて誉めたという。
この対応を、年中夢球さんは「絶対ダメ」と断じる。「親は真実を知りたい。心情的にはわかるけど、(保護者から)信頼をなくしてしまう。頑張っていなかったことはちゃんと伝えないといけない」と、そのコーチを諭したそうだ。
指導者にとって、最も重要なのは選手の様子を保護者に誠実に伝えること。“過剰な配慮”は逆効果になる。年中無休さんは、子どもの迎えに訪れた保護者全員に、その日の練習の様子を報告するよう努めた。「今日はバッティングでこういうところを注意したので素振りする時に見てあげてくださいとか、必ず伝えるようにしました」。
仕事などで足を運べない保護者もいるため、定期的に選手と保護者へのコメントを書いて渡した。今ならSNSが有効な手段になる。労力はかかるが、「ここまで見ていてくれる」と保護者には感謝の気持ちが芽生えるだろう。
真実を伝えることで、指導者と保護者の間に強い信頼関係が生まれる。選手のモチベーションも高まり、成長に繋がっていくはずだ。
(First-Pitch編集部)
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