我が子に「ホームラン打ってね」はなぜNG? 試合前日…保護者が慎むべき“自分本意”

野球講演家の年中夢球氏【写真:加治屋友輝】
野球講演家の年中夢球氏【写真:加治屋友輝】

年中夢球さんが語る…子どもの試合前日に保護者が発してはいけない言葉

 少年野球の大切な試合前日、保護者は我が子にどんな言葉を掛けるべきだろうか。野球講演家として全国各地を訪れ、多くの選手や保護者・指導者をメンタル面でサポートしている年中夢球(ねんじゅう・むきゅう)さんは、保護者が自分の思いを発してはいけないと説く。

 大事な試合を翌日に控え、子どもの心は期待と不安が交錯しているはず。そんな時に、「期待しているよ」「明日ホームラン打ってね」「勝ってね」といった声を保護者が掛けるべきでないと強調する。「子どもに余計なプレッシャーを与えてしまいます。正しい声掛けとは言えません」。

 保護者は自分の思いを発しがちだが、どんな言葉を掛けられれば、子どもがうれしく感じるかを最優先に考えるべきと指摘。上記のような言葉は「子どもを思ってと言うより、自分が言わなければ気が済まない。そんな思いから出ているのではないでしょうか」と疑問を呈する。

 重要なのは、子どもの心情を思いやって声を掛けること。緊張を助長させるような内容ではなく、「お風呂に入って体を温めておいで」「早くご飯を食べよう」など、普段と同じように接するのが望ましいという。

 もう1つ大切なのは「ワクワクするイメージを持たせること」。試合での活躍を想定し、家庭で“模擬ヒーローインタビュー”を行うことを勧める。また、ファインプレーなど子どもが活躍した場面を集めた動画を編集して前日に見せるのも効果があるそうで、「いいイメージでプレーに入れるよう、ドキドキをワクワク感に変えるイメージを持たせてください」と訴える。性格によっては何も声を掛けないことがいい場合もある。

「声掛けは相手を思っているものでなければいけません。『お前、何やっているんだ』といった声は、子どもを崖に追い込んで落とすような“声崖”になってしまいます。子どもを追い立てるのではなく守るために使ってほしい」。試合で本来の力を発揮させるために、大人には“子ども第一”の声掛けが求められる。

(First-Pitch編集部)

少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ

 球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。

■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY