打撃練習での「いきなり強振」に潜むリスク プロも実践…力みを防ぐ“ルーティン”

通算1581安打の森野将彦氏が推奨…打撃練習で磨く“実戦感覚”
試合になると打てない、タイミングが合わないという悩みは多い。中日で通算1581安打、165本塁打、782打点をマークし、1軍打撃コーチなどを歴任した森野将彦氏は、打撃練習の中でタイミングを合わせる感覚を磨く方法を伝えている。力みやズレを防ぐための準備が実戦での快打に繋がるという。
打撃練習でいきなり打ちにいくと、飛ばしたい気持ちが強くなり、ボールを迎えに行ってしまうことがある。結果としてボール球を振ったり、ポイントもバラバラになったりする危険性がある。さらに、思っているよりも力が入り、いいスイングができないという悪循環に陥りやすい。強く振ろうとすると、力みにもつながる場合もあるため注意が必要だ。
森野氏は、打撃練習の最初にバントを取り入れることを勧める。一塁側と三塁側に転がし、ピッチャーと自分のポイントまでの距離を確認する。いきなりフルスイングするのではなく、“空間”を確かめる意味合いでバントから入り、実戦に近い距離感を体に覚え込ませる。
バントの次に実践するのがバスター。あらかじめミートポイントにバットを出し、そこから引いて早めにタイミングを取る。テークバックの時間を十分作れるように投手の動きに合わせ、引いた場所からバットを出す。森野氏は現役時代、打撃練習の半分ほどをバントとバスターに費やし、感覚をすり合わせていたという。
バスターの利点は、タイミングを早くゆったり大きく取れることにある。前に行こうとする動作よりも引く動作をイメージするため、思い描く軌道でスイングしやすい。力まずに、いい打球を飛ばす意識を持つことが大切だ。練習では絶好調だったのに、試合で思うようなスイングができないというズレをなくすためにも取り入れたい。
(First-Pitch編集部)
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