暑い日にウオームアップは不要? 腹や腰へ同時に効く…“365日使える”筋温上昇ドリル

安福一貴氏が解説…連動性と筋温を高める「ハンドウォーク」
夏場など気温が高い日は「もう体が温まっているからウオーミングアップは短くていい」と考えがちだ。しかし、4年連続盗塁王の片岡易之氏(現多摩川ボーイズ監督)ら多くのプロを指導してきたトレーナーの安福一貴さんは、その考えに警鐘を鳴らす。外気温で体が熱くなることと、運動に必要な筋肉の温度が上がることは別問題であり、パフォーマンス向上のためには適切な準備運動が不可欠だ。
安福さんは「夏だから暑いから、あんまりアップしなくていいっていうのは全然違う。サウナに入ればアップ終了ではない」と語る。外的要因で体温を上げるのではなく、自ら動いて筋温を上げることが重要だ。紹介する「ハンドウォーク」は、お腹と腰周りの連動性を高めることを主眼に置いたメニューで、安福さんは「365日使える、基本的な準備運動」と太鼓判を押す。
具体的な方法は、まず前屈の体勢で両手を地面につける。膝は少し曲がっても構わない。そこから手をテクテクと歩くように前に出し、腕立て伏せの体勢から腰を反らせ、お腹をグーッと伸ばす。これは「コブラ」と呼ばれる姿勢だ。この動作の狙いは「お腹だけをストレッチする、腰だけをストレッチする、ではなく、交互にしっかりと行う」という連動性の獲得にある。
お腹を伸ばした後は、手をついたままお尻を持ち上げ、今度は膝をなるべく伸ばした状態で足を前に出し、元の前屈体勢へ戻る。この一連の動作を4回繰り返す。お腹を伸ばす「コブラ」と、腰から背中を丸めながら足を引き寄せる動きを交互に繰り返すことで、体幹部の前面と背面がスムーズに連動し、野球特有のしなやかな動きを出すための準備が整っていく。
運動量が多いため、筋肉の温度を内側から引き上げる効果も高い。ただ形をなぞるのではなく、お腹と腰が交互に刺激されていることを意識し、連動性を引き出すことが大切だ。季節や気温に左右されず、このルーティンで心身のスイッチを入れることができれば、怪我の防止はもちろん、投球やスイングの力強さを生む土台が作られるはずだ。
(First-Pitch編集部)
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