選手の心に響く“正しい叱り方” GG佐藤氏が「野球嫌いにならなかった」明確な理由

西武やロッテなどで活躍したGG佐藤氏【写真:荒川祐史】
西武やロッテなどで活躍したGG佐藤氏【写真:荒川祐史】

GG佐藤氏が力説「スッと入ってきた」

 西武やロッテなどで活躍したGG佐藤氏は、小学1年時から千葉県市川市の「市川リトルリーグ」でプレーし、長い野球人生において「小学校までが一番楽しかった」と振り返った。その根底には、指導者からの“叱られ方”があったという。

 毎朝の父親との練習は「365日やっていた」。努力の成果もあり、試合では活躍した。リトルリーグでは規格サイズに合わせた外野フェンスも設置され、柵越えも経験。「やっぱり楽しかった、小学校までが一番楽しかったですね。指折り数えて土日を待っていました。試合をやりたくて。まさに夢中でした」と振り返る。

 野球に夢中になれた背景には、大人たちの接し方が大きく影響している。当時の監督やコーチの指導は妥協を許さないものだったが、言葉の端々に込められた温もりを、子どもながらに受け止めていたという。

「厳しかったけど監督コーチには愛情があったんで、嫌いになったことはなかったんですね。やっぱり(グラウンドに)行きたかったし、怒られるのも楽しかったですね。うまくなってやろうって思うことができた」。指導者との信頼関係が、さらなる上達への原動力になっていたと振り返った。

 愛情を感じた理由について、指導者の叱り方に“明確な理由”があったと語る。「プレーで怒るわけじゃないですよね、結果じゃなくて。そこでの姿勢とか、全力疾走(を怠った)とか、バットを振らなかったとか、前に出て捕らなかったとか。心持ちによって変えられるところを怒られた。だから、スッと入ってきた」。結果ではなく、プロセスにおける姿勢を正してくれたことに感謝する。

「いいところはもちろんちゃんと認めて、承認もしてくれた。だから、単に怒っているだけじゃない。ちゃんと見てくれているなっていう部分に愛を感じたんだと思います」

 プレーの成否ではなく、全力で挑む姿を認め、時には叱る――。野球を心から楽しむ子どもたちの笑顔の裏には、大人の深い愛情がある。GG佐藤氏の言葉には、現代の指導者にも「選手を育てる本質」が込められていた。

(First-Pitch編集部)

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