ロッテ森脇新コーチが目指す“走塁革命” シーズン143盗塁は「可能だと思っている」

ロッテ・藤原恭大(左)と和田康士朗【写真:荒川祐史】
ロッテ・藤原恭大(左)と和田康士朗【写真:荒川祐史】

「先の塁じゃなく“先の先の塁”を狙うことが必要」

 来シーズンからロッテの1軍野手総合兼内野守備コーチを担う森脇浩司氏。卓越した野球理論と芸術的なノックでダイエーやソフトバンク、巨人、中日でコーチを務めオリックスでの監督含め通算勝率.524をマークしている。今季2位に躍進したチームに“走塁革命”を植え付け、ホークス時代の教え子・井口資仁監督を支えていく。

 ロッテは今季、チーム打率こそリーグワーストの.235ながらリーグ最少の53失策の守り勝つ野球と勝負強さを武器にシーズン終盤にソフトバンクと熾烈な首位争いを演じた。2018年以来、3年ぶりの現場復帰となる森脇氏にもその光景は深く刻まれていた。

「外からマリーンズを見てきましたが野手において今季はチーム打率が低くても、しぶとく点を取って守ってきた。井口監督含め首脳陣の地道な作業が形になったと思います。守備力の向上と走塁のレベルアップは比例すると考えている。一つのアウトを的確に取り、無駄な塁を与えないようになると的確に先の塁を奪えるようになる。打倒ホークスは各チームが持つ共通認識だろう。5チームは力が拮抗している。更に面白いペナントにするためにシンプルだが攻撃的な守備で無駄な塁を与えない、先の塁じゃなく“先の先の塁”を狙い続けることが必要になってくる。今のレベルを1ランク、2ランク上げていければ」

「たとえ足に自信がない選手でも走塁の意識を持つことで大きな戦力となる」

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