2年目右腕・井上に漂うブレークの予感 西武の2021年期待の新星候補は?
プロ初本塁打はバックスクリーン弾、2号は逆方向 スケール大きい高木の打撃
昨季は3位に終わり、リーグ3連覇を逃した西武。2020年はチーム防御率が4年連続のリーグワーストに終わり、一方で自慢の“山賊打線”もメジャーに移籍した秋山翔吾外野手が抜けた穴を埋め切れなかった。手薄な先発投手と外野手の底上げが急務となる来季に向けて、ブレークが期待される若手をピックアップしてみたい。
○佐々木健投手(1年目・24歳)
ドラフト2位で指名されてNTT東日本から入団した左腕。最速152キロを誇る本格派で高い期待が集まる。左投手が手薄なチーム事情もあり、その穴を埋める存在としてルーキーイヤーからの活躍が望まれている。
○伊藤翔投手(4年目・21歳)
ルーキーイヤーの2018年に19歳にして1軍で3勝を挙げたが、その後はやや伸び悩んでいる。昨季も12試合に登板しているものの、0勝2敗、防御率4.08。140キロ台後半の伸びのあるストレート、ツーシーム、スライダーが武器の本格派右腕で、先発ローテを掴んでもらいたい人材だ。
○井上広輝投手(2年目・19歳)
2019年ドラフト6位で日大三高から入団。昨季はイースタン・リーグでも2試合しか登板していなかったが、11月のフェニックスリーグで好投を見せていた。150キロ超の真っ直ぐに加え、カーブ、スライダー、チェンジアップなど球種も豊富な右腕。マウンドさばきも年齢に似合わず落ち着いており、ブレークの予感を漂わせている。
○鈴木将平外野手(5年目・22歳)
思い切りの良さが持ち味の左のスラッガー。昨季は一時レギュラーを掴みかけたが、徐々に失速。守備中に右足首を痛め、9月6日に出場選手登録を抹消されると、シーズン終了まで1軍に戻ってくることはなかった。46試合で打率.207、1本塁打10打点。今季こそは外野のレギュラーの一角を狙いたい。
○高木渉外野手(4年目・21歳)
育成選手として入団し、1年目のオフに支配下選手に昇格した左打ちの巧打者。昨季は8月11日に1軍に昇格すると、プロ初安打やプロ初本塁打もマークした。逆方向へも本塁打を放ち、スケールの大きさを感じさせた。若手外野陣の中から抜け出し、レギュラーへ挑みたい。
○渡部健人内野手(1年目・22歳)
ドラフト1位で桐蔭横浜大から入団した大砲候補。身長176センチ、112キロという中村剛也、山川穂高を彷彿とさせる体型ながら、俊敏性もある楽しみな選手だ。中村、山川を脅かす存在になれるように期待したい。
(Full-Count編集部)