“専属捕手”移籍はダルビッシュの希望だった? 代理人が明かしたトレードの裏側
「僕が欲しいなら行くけど、カラティニも一緒じゃないとダメ」
巨人残留が決まった菅野智之投手らの代理人を務める「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏が8日(日本時間9日)、オンライン会見を行った。ポスティングが成立せずに残留が決まった菅野の経緯などだけでなく、ダルビッシュ有投手のパドレスへの電撃トレードの背景についても明らかにした。
年末に突如として成立したカブスとパドレスによる大型トレード。カブスからダルビッシュと“専属捕手”のビクター・カラティニがパドレスへ移籍し、パドレスからは若手有望株ら5人がカブスへ。2対5の大型トレードとなり、米球界でも大きな反響を呼んだ。
ウルフ氏はこのダルを含むトレードの舞台裏をこう語る。「カブスから連絡を受けた。(パドレスGMの)AJ・プレラーも連絡をくれて、もし彼(ダルビッシュ)がサンディエゴでプレーすることを嬉しく思わないなら、トレードで獲得したくはないと言っていた」とし、ダルビッシュ本人の意向を尊重した上でのトレードだったと語った。
また、カラティニがダルビッシュと共にパドレスへ移籍することになったが、これは右腕の希望だったという。ウルフ氏は「トレードが現実になりそうになってきた週末に、ダルビッシュはAJ(プレラー)に対してメッセージを送るように頼んできた。『僕が欲しいなら行くけど、カラティニも一緒じゃないとダメだよ』とね」と明かした。
この希望に対してプレラーGMからの返事はなかったというが、成立したトレードの中にはカラティニの名前も。「カラティニがトレードに含まれていたことを我々が知ると、ダルビッシュは本当に喜んでいた。彼らは2人で1つのようなものだからね。そのお陰で彼はより気持ちが落ち着いたと思う」と語り、改めてカラティニの存在の大きさを伺わせた。
(Full-Count編集部)