ダルビッシュ獲得に63億円も「代償はほとんどない」 敵地メディアがパドレスを羨望
パドレスと同地区ロッキーズの地元紙「デンパーポスト」が羨望の眼差し
メジャーリーグで今オフの主役に躍り出たのはパドレスで間違いないだろう。ダルビッシュ有、ブレイク・スネルの左右のエース、韓国のスター遊撃手キム・ハソンらを次々に獲得。これには同地区ロッキーズの地元紙「デンバーポスト」は「パドレスに代償はほとんどない」と“羨望の眼差し”で伝えている。
コロナ禍で減収したメジャーリーグだがパドレスの補強は、それを感じさせなかった。ダルビッシュ、スネルらを獲得したライバル球団の動きに記事では「ドジャースの(現在)8年連続地区優勝に終止符を打つだけでなく、世界一のタイトルを獲得するチャンスをも得た」と、一気にワールドシリーズ制覇に近づいたことを言及。
パドレスの2019年の収益2億9900万ドル(約311億円)は30球団中16位で「ビッグマーケットの球団ではない」にも関わらず、カブスと3年6200万ドル(約63億円)の契約を残していたダルビッシュを獲得した球団の“本気度”も評価している。
パドレスはダルビッシュ、カラティニの2選手を獲得しトレードの交換相手として昨季7勝を挙げたザック・デービースと若手4選手を放出。だが、そのうちの若手3選手はパドレスのトッププロスペクト上位10人に入っておらず「パドレスに代償はほとんどない」と伝えている。
MLB公式の全体有望株ランキング3位の左腕マッケンジー・ゴーア投手ら、トッププロスペクト100位以内に入る5選手がトレードされておらず「球界でも上位に位置するファームシステムのトップマイナーリーガーをほとんど全員確保した」と指摘。ダルビッシュ、スネルら即戦力、そして将来の有望株を放出することなくチーム編成を進めるパドレスを羨んだ。
ライバルチームも羨む大型補強に成功したパドレスは球団初のワールドシリーズ制覇を成し遂げることができるだろうか。完全復活を果たしたダルビッシュの活躍にも注目が集まる。
(Full-Count編集部)