巨人マシソン、過熱する大谷フィーバー「よく思ってない」「適応する期間必要」
165キロの直球より「スライダーやスプリットは、直球よりも素晴らしい」
今季、巨人で7年目のシーズンを迎えるスコット・マシソン投手が、エンゼルス入団が決まった二刀流右腕・大谷翔平について「アジャストする期間が必要」と地元メディアに語っている。野球専門メディア「カナディアン・ベースボール・ネットワーク」が伝えている。
マシソンは地元カナダのメディアで、今季メジャーで二刀流挑戦を見据える右腕について言及。日本ハムに在籍した5年間で投手として42勝(15敗)、打者としても48本塁打を記録するなど投打でトップクラスの成績を残したこと称賛し、「彼とは数回対戦経験があるんだ。彼はもう片方のリーグでプレーしていたんだけど、彼は特別な才能を持った選手で、彼がメジャーでプレーするところを見るのにワクワクしているよ」と語っている。
また、マシソン自身が考える「投手・大谷」の武器にも触れており、日本最速となる165キロを叩き出した直球ではなく、「彼のスライダーやスプリットは、直球よりも素晴らしいと思うよ」と、意外にもメジャーでは変化球が武器になると予想している。
一方で、早くから「日本のベーブルース」ともてはやされ、エンゼルスに入団してからも過熱する報道合戦については疑問を抱いているようで、その才能、実績を認めつつも、「彼に対する熱狂ぶりには、あまりよく思っていないんだ。なぜなら彼はまだ若いからだ」と指摘。記事の中で、長い目で今後のメジャー生活を見るように訴えている。
マシソンもフィリーズ時代の2006年にメジャーデビューを果たしながら、その後2度のトミージョン手術を経験するなど、メジャーで成功をつかめなかった。無限の可能性を秘めた23歳に向け、「みんな彼が成長してクレイトン・カーショーとブライス・ハーパーに同時になることを期待していると思う。彼には(メジャーに)アジャストする期間が必要になると思う。時間的猶予が与えられて、アジャストできることを望んでいるよ」とエールを送っている。
(Full-Count編集部)