最強外野陣放出も…マーリンズ幹部はチーム再建強調「インパクトある補強」
主力放出にイエリッチがトレード志願と報じられるも…
生え抜き外野手クリスチャン・イエリッチを25日(日本時間26日)にブルワーズへトレード放出したマーリンズ。ヤンキースへ移籍したジャンカルロ・スタントン外野手、カージナルスへ移籍したマルセル・オズナ外野手に続くトレードで、かつては“球界屈指”と呼ばれた外野トリオは完全解体した。スタントン、オズナに加え、二塁手ディー・ゴードンをマリナーズへ放出した現状に、イエリッチがトレードを志願したと伝えられていたが、マイケル・ヒル強化担当責任者は今回のトレードはチーム再建戦略が優先だったことを強調した。地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版が報じている。
イエリッチのトレード志願について質問されたヒル氏は、「まったく関係ない」とイエリッチの意思を尊重した可能性を完全否定。「このトレードで、我々は3人のインパクトある野手とローテ中盤を担える先発投手を獲得できた」と、チーム再建のために必要なピースを獲得できたと主張した。
今回のトレードでマーリンズが獲得したのは、2012年ドラフト1巡目(全体29位)でレンジャーズ入りしたルイス・ブリンソン外野手、2014年ドラフト2巡目でブルワーズ入りしたモンテ・ハリソン外野手、2014年ドラフト2巡目でダイヤモンドバックス入りしたイーサン・ディアス内野手、2014年ドラフト12巡目でブルワーズ入りした右腕ジョーダン・ヤマモト投手の4人だ。
記事によれば、すでにメジャー契約40人枠に入っているブリンソンは、「ベースボール・アメリカ」や「MLBパイプライン」でブルワーズNO1プロスペクトの高評価。その他の選手を見ても、ドラフト上位者やマイナーで結果を残した“超有望株”が揃った。とあるマイナーリーグのスカウトは「あるべき野球のトレードだ。ブリンソンはオールスターになる可能性がある。彼はオズナと似てはいるが、スピードも体型も勝っている」と話し、イエリッチの意思を尊重したわけではなく、戦力補強を前面に押し出した動きだったというヒル氏の言葉を後押しした。
このトレードが成功したか否かは数年先にならないと結果は出ないが、マーリンズが獲得した選手の今後を追ってみるのも面白いだろう。
(Full-Count編集部)