8年目・オリックス駿太がレギュラー奪取へ「甘えていた自分もいた」

プロ8年目のシーズンに決意を燃やすオリックス・後藤駿太【写真:編集部】
プロ8年目のシーズンに決意を燃やすオリックス・後藤駿太【写真:編集部】

今季から心機一転、登録名を後藤駿太に変更

「勝負の1年になる」。オリックスの後藤駿太外野手は何度もこの言葉を繰り返していた。

 後藤駿太は2010年ドラフトで大石達也(西武)、伊志嶺翔太(ロッテ)、山田哲人(ヤクルト)を抽選で外した後、「外れ外れ外れ1位」でオリックスに入団。ルーキーイヤーの11年には高卒新人野手では球団史上初の開幕スタメンと鮮烈なデビューを果たしている。

 スターへの階段を駆け上がるかにみえたが、ここまで満足いく成績は残せていない。昨年までプロ7年間の通算成績は675試合出場、1360打数307安打13本塁打110打点、打率.226。新人から7年連続で開幕1軍入りを果たしているが、規定打席到達は一度もないのが現状だ。

 ソフトバンクと優勝争いを演じた2014年には打率.280をマークするなど、幾度となくレギュラーを獲得する機会はあった。だが、そのチャンスこそ自らの手でつかんだものではないと口にする。「入団した時から今まで与えられていた部分があったと思うし、甘えていた自分もいた。自分で掴んだ部分もあったが、そのチャンスを掴めなかった」。球団の期待に応えられないもどかしさは誰よりも本人が一番、感じていた。

 今年の3月で25歳を迎える。入団1年目からチャンスがありながら現時点ではレギュラー定着には至っていない。プロ8年目を迎える今シーズンは、まさに背水の陣で挑む年になるが「これからもっと厳しくなると思います。けど、変な話ですが今が一番やりがいがある。『野球やってるな』って思うんですよ」と表情は明るい。レギュラーは与えられるものではなく奪うのもの。不安よりも、真っ新な気持ちで勝負できることが嬉しかった。

チームは1番打者が不在「やる以上は僕はまだ遅くない」

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