松坂が順調に第1クール終了 稲葉監督視察に「ジャパンの候補入りですね」
初めて捕手を座らせて13球、合計56球のブルペン投球
中日の松坂大輔投手が5日、今キャンプ2度目のブルペン入りをした。捕手を立たせて43球、座らせて13球の計56球を投じ、「今日はあまりよくなかったです」と振り返った。
気温11度、小雨が降る寒空の下、半袖のアンダーシャツを着てブルペン入りした松坂は、直球、スライダー、カット、カーブ、チェンジアップ、シュートと様々な球種を投げ込んだ。捕手を座らせてから最初の7球は、昨季新人王の京田陽太内野手が志願して打席に立ったが、右腕は「僕はまだバッターを見る余裕もないので、全然バッターを見ながらは投げてないです」と自らの投球に専念。カーブ以外の変化球を投げることも、捕手を座らせて投げることも今キャンプ初。「無駄な力が入る場面が多いというか、もう少しリラックスして投げられたらよかったんですけど」と話した。
ネット裏からは、この日視察に訪れていた侍ジャパンの稲葉篤紀監督が熱視線を送った。稲葉監督は「ここ数年では非常に状態はいいのかなと。ドラゴンズさんに拾ってもらって感謝の気持ちも持っていると思いますし、気持ちがすごく入っていたような感じがした。復活してほしいですね、是非」とエール。一方の右腕は「後ろにおられたのは全然気付かなかったです。これでジャパンの候補入りですね」と笑いを誘った。
この日は第1クール最終日。「自分の決めたスケジュール通り練習を行えたと思います」と充実の表情を浮かべる。悪天候の平日にもかかわらず、キャンプ施設には多くのファンが押し寄せ、長蛇の列となったサイン会は30分以上にも及んだ。復活を待ち続けるファンのためにも、順調な春を過ごしていきたい。