田中将大、8年ぶり対決の巨人・坂本勇人を称賛 「追い込まれてから四球、さすが」
「投げながら、いろいろ感じる部分はあった」
■楽天 6-3 巨人(オープン戦・20日・東京ドーム)
楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手が20日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発し、7回3安打4奪三振2四球1失点の好投。チームは6-3で勝ち、勝利投手となった。幼なじみの巨人・坂本勇人内野手とは2打席対戦し、四球と中飛だった。
「なんとか、まとめられた良かった。特別に何かがすごく良かったわけではないが、こういう風にまとめることが、シーズンでも大事になってくる」と納得したようにうなずいた。
「3番・遊撃」でスタメン出場した坂本とは、1回2死から初対決。カウント3-2からの7球目、内角高めの速球がこの日最速の150キロを計測したが、見極められ四球。田中将は「投げながら、いろいろ感じる部分はあった。追い込まれてから四球を選ぶあたりはさすが」と相手を称えた。
4回には先頭の若林晃弘内野手に右中間席へ先制ソロを被弾。次打者が坂本だった。カウント1-1から149キロの内角速球を中堅フェンス際まで飛ばされたが、中飛でしのいだ。坂本はこの回限りで交代しベンチに退いた。田中は「お互いにまだオープン戦。公式戦に入ったら、変わってくるところがあると思う。シーズンでいい勝負ができれば」と交流戦での対戦に思いを馳せた。
この日が練習試合を含めて復帰後5試合目、そして開幕前最後となる実戦登板。開幕2戦目の27日・日本ハム戦(楽天生命パーク宮城)に予定される復帰後初の公式戦先発へ向け、準備が整った様子。「キャンプに入ってからいろいろあったが、いろいろあったことが良かった。準備段階としては、やることはやれたと思う」と語った。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)