剛速球が「美しい」 MLB公式も脱帽、根尾&藤原世代の米右腕が衝撃の16Kノーノー
父親のアル・ライター氏もマーリンズ時代にノーヒットノーランを達成
バンダービルト大のジャック・ライター投手が20日(日本時間21日)のサウスカロライナ大戦でノーヒットノーランを達成した。先頭打者に四球を与えてからは1人のランナーも許さない“準完全試合”。16個の三振を奪ったが、その決め球は全て直球。124球目となった最後の1球でも96マイル(約154.5キロ)を記録する圧巻の投球だった。その剛腕ぶりに、MLB公式も「とんでもなさを増している」と驚きを持って伝えている。
ライターは2000年4月生まれ。NPBでは巨人の戸郷翔征投手や中日の根尾昂内野手、ロッテの藤原恭大外野手らと同世代にあたる。MLB公式が発表したドラフト注目選手ランキングでは6位につけるなど、今年7月のドラフトで1巡目指名が確実視されている。今季はここまで4試合20イニングを投げ、33奪三振。自責点はわずか1で防御率は驚異の0.45だ。
MLB公式のドラフト評では変化量の大きなカーブも高く評価されているが、この日威力を発揮したのは150キロ台後半に達するストレートだった。米メディア「SECネットワーク」がツイッター上で全16奪三振の動画を公開すると、ファンからは「16奪三振全てが直球。これはすごい」「124球目で96マイルだと?」「アメージングだ」「これは…ただただ美しい」「エグイほど圧倒的」「これはスペシャルだ」「現実離れしている」などと驚きの声が相次いだ。
ライターの父親はメジャーで2度のオールスター出場を誇るアル・ライター氏。彼もマーリンズ時代の1996年にノーヒットノーランを達成しており、親子揃っての偉業達成となった。