大谷翔平の決勝生還で8年ぶり開幕白星 逆転劇に指揮官興奮「やりたいことできた」
1点を追う8回にトラウト同点打、プホルスの三ゴロの間に三走・大谷が決勝点
■エンゼルス 4ー3 Wソックス(日本時間2日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、本拠地で行われたホワイトソックスとの開幕戦で「2番・指名打者」で先発出場。4打数無安打に終わったものの、決勝のホームへ滑り込んだ。チームは4-3で8回逆転勝ちし、開幕戦での連敗を「7」で止めた。
マドン監督も大喜びの逆転勝ちだった。1点を追う8回、先頭・フレッチャーが二塁内野安打で出塁。大谷のニゴロ野選、暴投などでチャンスを広げ、トラウトが左前へ同点適時打を放った。さらにアップトンの四球で満塁とし、プホルスの三ゴロの間に三塁走者・大谷が勝ち越しのホームへスライディング生還。これが決勝点となった。マドン監督は8回の逆転劇について、「ボールを(捉えて)動かすことができた。それが結果的にすべてにつながった。アンソニー(レンドン)は三振をしたが、アップトンの打席での四球は極めて重要だった。我々が必要としていたのは(打者がしっかりバットで捉えて)ボールを動かすこと。それこそ我々が求めていたこと。三振は良くない。我々はやりたいことができた」と興奮気味に振り返った。
本拠地では2019年9月29日以来550日ぶりの有観客試合。コロナ禍でエンゼル・スタジアムは収容人数の33%(1万4867人)までに制限されているが、1万3207人の地元ファンを沸かせた。「(スタンドから)大きな歓声があった。雰囲気は(無観客の時より)通常に近いものになっている。守備は極めて素晴らしかった。投手もグレートだった。これ(観客の前で試合をすること)がメジャーリーグの試合というものだと感じた。素晴らしかった」。チーム8年ぶりの開幕戦勝利に、百戦錬磨の指揮官も大喜びだった。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)