痛恨のスクイズ失敗も… サヨナラ勝利呼び込むドタバタ挟殺劇場が「クレイジー」
守備側が一塁走者に気を取られ、隙をついて猛ダッシュで本塁を陥れた三塁走者
絶体絶命の危機を乗り越えた先に、歓喜の瞬間が待っていた。米大学女子ソフトボールのアリゾナ州立大は3月26日(日本時間27日)、ワシントン大との一戦で劇的サヨナラ勝利を収めた。打者がスクイズを失敗し万事休すかと思いきや、守備の一瞬の隙を突く好走塁に球場は熱狂の渦に包まれた。
4-4の同点で迎えた7回裏1死一、三塁の場面だった。アリゾナ州立大は打席の3番・ハックバースがスクイズを仕掛けるも空振り。三塁走者が飛び出して挟殺プレーになった。なんとか三塁走者は帰塁するも、三塁付近に到達していた一塁走者を遊撃手が追いかけタッチアウトに。しかしその隙を見て三塁走者が思い切って本塁に突入し、生還した。
このプレーをNCAA(全米大学体育協会)ソフトボール公式インスタグラムが動画で紹介。選手、観客、実況が大興奮となり、映像を見たファンも「実に素晴らしい」「クレイジー」「懸命なプレーが報われた」と褒めたたえた。挟殺プレーといえばNPBではソフトバンク・周東佑京内野手やロッテ・荻野貴司外野手が自慢の快速で相手を振り切る場面が印象的だが、今回のアリゾナ州立大が土壇場で見せた見事なチームプレーは、諦めない姿勢を体現するものだった。