オリックスが今季台風の目に? 21歳ドラ1左腕にかかる期待

オリックスのドラフト1位ルーキー田嶋大樹【画像:(C)PLM】
オリックスのドラフト1位ルーキー田嶋大樹【画像:(C)PLM】

オリドラ1田嶋への期待

 昨季リーグ4位だったオリックス。上位進出に向けた「投」の課題は左の先発不足だろう。松葉貴大投手は3勝12敗に終わり、山崎福也投手も苦しんでいる状況。右腕に比べ、若い左の枚数はなかなか揃わない。

 しかし、そんなチーム状況を救う左のゴールデンルーキーが入団してきた。JR東日本出身のドラフト1位・田嶋大樹投手だ。

 田嶋は、栃木県出身の21歳。佐野日大高校時代は、しなやかなフォームから繰り出す最速145キロの直球とキレのあるスライダーを武器に、エースナンバーを付けて活躍。3年春の選抜ではベスト4に入り、その時点ですでにドラフト上位指名がささやかれていた。

 しかし、プロの道には進まず、社会人野球チームに入ることを自ら選択。理由は「基礎体力や技術の不足」、そして「社会のことを何も知らない。礼儀も勉強したい」というもので、そこからも当時18歳の少年らしからぬ思慮深さがうかがえる。

 2015年にJR東日本に入社し、プロ解禁となる3年後に向けて新たなスタートを切ると、名門チームで1年目から主力を務めた。エースとなった2016年には、フォームの安定感が増したことでコントロールに磨きがかかり、直球の最速も152キロにまで成長する。

1年目の目標は「必ず10勝以上して、新人王」―

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