送球がミットを“破壊” 美技を台無しにした失策に「責任をグラブが負うべき」
三塁手が難しい打球を好捕→好送球もボールは一塁手のミットを突き破り…
■マリナーズ 2ー1 オリオールズ(ダブルヘッダー2試合目・日本時間16日・ボルティモア)
ダブルヘッダーで行われた15日(日本時間16日)のオリオールズ対マリナーズ第2試合で珍プレーが発生した。ゴロを捕球した三塁手が一塁に送球してアウトと思ったところ、一塁手のミットの網が破れた影響でボールを後逸。記録は一塁手のエラーとなった。
6回2死でマリナーズのテイラー・トランメルが放ったゴロをオリオールズの三塁手マイケル・フランコが逆シングルで好捕。一塁に好送球し、チェンジと思ったところ一塁塁審はセーフと判定した。リプレー映像を見ると、ボールは一塁手のトレイ・マンシーニのミットを突き破っている。ミットの網部分が破れるかほどけるかして、捕球できなかったようだ。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のオリオールズ番記者ダン・コノリー氏は「6回表に奇妙なプレー。フランコが素晴らしいプレーをして一塁のマンシーニへ送球。ボールが文字通りマンシーニのグラブを貫いた」自身のツイッターに投稿した。
MLB公式サイトは「グラブがマンシーニを裏切った」として詳報。「エラーは野球につきものだが『珍しいケースでは、失策の責任をグラブが負うべき時もある』とし「新しいグラブが彼には必要だ」と皮肉交じりに指摘している。マンシーニはこのプレーの後、苛立ちのあまりミットをベンチに向かって投げつけたそうだ。
フランコの送球は84.9マイル(約137キロ)とずば抜けて速い送球ではなかったため、グラブを突き破った事態は「当惑させるものだった」とも。試合を中継した地元放送局「MASN」の解説ベン・マクドナルド氏は「あれはただ単に不運ですね」と同情したという。NPBでは昨年、巨人とオリックスとのオープン戦でT-岡田の強烈打球が一塁を守っていた中島のミットを突き破って話題になった。今回も非常に珍しい珍プレーだろう。