大谷翔平の初ブルペンに正捕手が驚嘆「ノビがある。とても感心させられた」
全球種を合計36球「まだまだこれから上げていく必要がある」
エンゼルスの大谷翔平投手が15日(日本時間16日)、米アリゾナ州テンピのキャンプ施設で初めてブルペン投球を行った。バッテリーを組んだ正捕手マーティン・マルドナドは「ストライクをたくさん投げていたし、ノビがある球だった。とても感心させられたよ」と感嘆の声を上げた。
大谷はメジャー流のイニングを想定したブルペン投球を行い、まず20球を投げ、約6分の休憩を挟んだ後で16球。速球、カーブ、スライダー、フォークの全球種を合計36球投げた。右腕は「内容的にまだまだこれから上げていく必要がある」と振り返り、「まず自分のやってきたことを仕上げていくことにプラスして、ボールとマウンドにしっかり適応していくことが大事じゃないかと思います」と語った。
この日のブルペン投球はそこまで強度は高くなかったというが、バッテリーを組んだマルドナドは開口一番「すごくよかったよ」と笑顔を見せた。「球の出どころだったり、ボールのスピンが素晴らしかった」と話す31歳は、ブルワーズ時代はヤクルトに復帰した青木宣親の同僚だった。エンゼルスに移籍した昨季、卓越したリードと守備で正捕手に就くと、ゴールドグラブ賞を獲得する活躍。日本ハム時代の大谷の映像を何度も見たというが、実際にコンビを組み、ボールの出どころが見づらいことに気付いたという。「彼のキャリアを考えてみれば、何かが他人と違わなければ(実績を残せない)」と分析。「初ブルペンでも、これからも注目すべき存在だって証明したんじゃないかな」と今後に大きな期待をかけた。
注目度はメジャー級だが、大谷はあくまでメジャーキャンプに招待されたマイナー選手。「ゴールドグラブも獲られていますし、球界随一のキャッチャーだと思うので、今日捕ってもらったってことに対して、すごく光栄に思っているので、公式戦に入っていって、バッテリーを組む機会があればすごく光栄なことだと思います」と、どこまでも謙虚だ。
日本ハム時代は大野奨太(現中日)と名コンビを組んだように、新天地でも名コンビが誕生するかもしれない。
(Full-Count編集部)