大谷翔平に重なる100年前のルース 同じ“5回4失点&3打数2安打”「もっと良くなるように」
100年前に本塁打トップで先発したルースも5回4失点&3打数2安打で勝利投手に
■エンゼルス 9ー4 レンジャーズ(日本時間27日・テキサス)
エンゼルスの大谷翔平投手が26日(日本時間27日)、敵地でのレンジャーズ戦に先発登板し、1072日ぶりの勝利投手となった。「2番・投手」のリアル二刀流で出場すると、投げては5回3安打4失点9奪三振と粘投。打っては3打数2安打2打点3得点と自らを援護し、エンゼルスは9-4で逆転勝ちした。
初回、自らの四球を足掛かりに先制したものの、その裏にロウに3ランを被弾するなど、いきなりの4失点。波乱の立ち上がりとなった。だが、2回から立ち直ると、3回2死からは5者連続三振。5回まで75球を投げて3安打4失点と好投した。
打者・大谷が援護した。逆転を許した2回1死一、二塁では右翼線への痛烈な2点適時二塁打を放ち、その後も逆転劇を呼び込んだ。6回先頭での打席では守備シフトの裏を突く絶妙なセーフティーバント。今季7度目のマルチ安打で、3得点を稼いだ。
大谷は試合開始前の段階でメジャートップタイの7本塁打を放っていた。本塁打数トップに立つ選手が先発登板するのは1921年6月13日のタイガース戦で先発した“元祖二刀流“ベーブ・ルース以来、100年ぶりの出来事だった。
100年前のベーブ・ルースは「3番・投手」で出場し、投げては5回5安打4失点、打っては3打数2安打2本塁打3打点2得点だった。この日の大谷は投げてが5回3安打4失点、打っては3打数2安打2打点3得点。「5回4失点」「3打数2安打」は100年前のルースと同じという、偉人に重なる活躍を見せた。
試合後、ルースと同様の成績だったことを問われた大谷は「その時代はもちろん生きてないのでちょっと分からないですけど。望むなら5回無失点とか6回無失点とかを目指してやっているので。偶然は偶然として、もっともっと良くなるようにやりたいなと思います」と話していた。
(Full-Count編集部)