「今までになかったような投球」 慶大右腕・森田が“成長”を実感した完封劇
慶大エース・森田が自己最多の12奪三振で完封勝利を挙げた
東京六大学春季リーグ戦は1日、神宮球場で2試合が行われ、第2試合では慶大が7-0で東大を下し4連勝。先発した慶大の森田晃介投手(4年)は129球を投げ12三振を奪う力投で、2019年秋以来自身2度目の完封勝利を挙げた。
12奪三振は自己最多。140キロ中盤の直球を軸に三振を積み上げていった。「とりあえず1戦目に勝ててホッとしています。ストレートが良かったのでそれが三振数に繋がった」と右腕は振り返った。堀井哲也監督も「うちのエースなので今日は代える要素がないピッチングをしていた。最後まで投げてくれよという気持ちで見ていました」と称えた。
小さなテークバックから最速150キロを繰り出す右腕。制球力も高く2019年秋には2年生ながら2勝1敗、防御率1.35でベストナインに輝いた。昨秋は木澤尚文(ヤクルト)に続いて2戦目を任されていたが、今季はエースとして1戦目を担う。
ここまで法大、明大戦に先発するも勝利に直結する投球ができていなかった。「序盤はチームに迷惑をかけた部分があったので、これからも自分のピッチングをしていきたい」と先を見据える。
「真剣勝負のリーグ戦が1番学べる機会」と語る。開幕から1か月、リーグ戦の最中でも上を目指した。直球に更なる磨きをかけ、「キャッチャーミットよりもっと先に押し込んでいくイメージ」を持つことで直球で打者を押し込めるようになったという。「今までになかったようなピッチングが今日できた。成長しているなと思います」と手応えを口にした。
チームは立大を抜いて首位浮上。3季ぶりの優勝へ森田が投手陣を引っ張っていく。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)