大谷翔平が両リーグトップ独走14号 指揮官は思いを代弁「トラウトの穴を埋めたいと」
20日は今季2勝目をかけて先発マウンド、リアル二刀流は「今から話をする予定」
■インディアンス 6ー5 エンゼルス(日本時間19日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、本拠地のインディアンス戦で「2番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席で両リーグトップを走る14号ソロを放った。3年ぶりの3戦連発で本塁打ダービーでは2位に2本差。3打数2安打1打点1四球で打率.271。チームは5-6で惜敗し、連勝は2でストップした。
3試合連発は5点を追う初回1死だった。1ボールから、右腕プリーサックの93.7マイルのフォーシームを捉えた。バックスクリーンへ飛び込む14号ソロ。3戦連発は2018年9月7日(同8日)の敵地・ホワイトソックス戦以来984日ぶり自身3度目だ。打球速度112マイル(約180.2キロ)、440フィート(約134.1メートル)、角度31度と完璧な一発だった。ジョー・マドン監督は「間違いなく助けになった。非常に大きかった。ショウヘイが正しい方向に戻してくれた」と接戦に持ち込むアーチと評価した。
主砲のマイク・トラウト外野手が右ふくらはぎの張りのために負傷者リスト(IL)入り。3度のMVPを受賞した現役最強選手は今季36試合出場し、打率.333、8本塁打、18打点。OPS1.090はメジャートップだった。チームに衝撃が走る中、打者・大谷が奮闘した。指揮官の期待も大きい。
「ショウヘイも分かっている。そして(オオタニは)穴を埋める活躍をしたいと思っている。それがこの男の美しさだ。まだ26歳で、二刀流をするチャンスを得ているんだ。この活躍が続かないと思う理由がない」
4回先頭の中前打と合わせて今季12度目のマルチ安打。1点差の5回2死三塁では2年ぶりの敬遠四球を記録した。大谷の敬遠は2019年7月27日の本拠地・オリオールズ戦以来2年ぶり自身4個目だった。19日(同20日)のインディアンス戦では今季2勝目をかけて先発マウンドに上がる。投打同時出場について、マドン監督は「まだだ。今から話をする予定だ」と話すにとどめた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)