大谷翔平が米国に与える影響 米記者が期待する球界だけにとどまらない“二刀流効果”
MLBネットワークのモロシ記者が語った大谷への期待
ここまでリーグ2位タイの14本塁打を放ち、本塁打王争いを繰り広げているエンゼルスの大谷翔平投手。バッティングだけでなく、投手としても、まだ1勝ながら、防御率2.37と結果を残している。
投打二刀流の双方でメジャートップクラスの力を発揮している大谷に対して、米国内での注目も日々高まっている。そんな中で、MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」で記者を務めるジョン・モロシ氏は、大谷の活躍が子どもたちの競技選択などにも大きな影響を与えると指摘した。
米テレビ局「CBSスポーツ」のラジオ番組に出演したモロシ氏は「オオタニがやっていることの偉大さは、まさに“ルース級”だよ。彼がやっていることはバンビーノ(ルースの愛称)以外の誰とも比べようがない。彼はホームランでもア・リーグのリーダーの1人で、防御率でもリーダーの1人だ。こんなことは、100年も見ることできなかったことだ」と、ここまでの大谷の働きを称賛した。
さらに、同氏は子どもたちに与えるであろう影響の大きさも指摘。「彼の影響により、多くの親やコーチが、この国で、ここ10年ぐらいの間、蔓延している『どちらかを選ばなければならない』という有害なメンタリティーが変わるのではないか。私はそうなることを期待している」。小さいうちから特定のスポーツを選ばないといけない、野球で言えば、投手か野手か選ばなければいけない、こういった考えを大谷の存在が変えてくれるという。
「このスポーツか、あのスポーツのどちらかを選ばなければならない。野球に関して言えば、投げることか、打つことのどちらかを選ばなければならない。そんなことはナンセンスだ。(子供たちには)やりたいことを全部やり続けてほしい。もし、ショウヘイ・オオタニが、最高のエリートレベルでそうすることが出来るのなら、すべての子供たちが、どんなスポーツでも、最高のレベルで彼のように(二刀流で)プレーできると夢見るべきだ」
こう力説したモロシ氏。米国では例えば、アメフトと野球双方でトップクラスの実力を持つ選手たちも稀に現れる。様々なスポーツに挑戦し、できる限りその可能性を子どもたちに追い続けてほしい。そのパイオニアとしても、大谷の存在と活躍に期待を寄せていた。
(Full-Count編集部)