右翼フェンス直撃なのに三塁への適時打…前代未聞の“あべこべ安打”はどう生まれた?

パドレスのマニー・マチャド【写真:AP】
パドレスのマニー・マチャド【写真:AP】

右翼フェンスに直撃したクッションボールを処理したのは三塁手のマチャド

■パドレス 4ー3 メッツ(日本時間4日・サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手が4日、本拠地でのメッツ戦に先発し、日米通算170勝目をマークした。6回途中まで投げて4安打2失点と好投。打ってもバスターで右翼線二塁打を放つなど、2打数2安打と気を吐き、今季6勝目をマークした。

 ダルビッシュが勝利投手となったこの試合で世にも珍しい“右翼フェンス直撃の三塁手への適時三塁打”が生まれ、話題となっている。この一打はダルビッシュが降板したあと、8回のメッツの攻撃で起こった。

 パドレス2点リードで迎えた2死一塁の場面。メッツのマッキニーが放った打球は右翼への鋭い当たりとなった。マイヤーズの頭上を越えた打球はそのままフェンスに直撃。大きく跳ね返って、フィールドを点々と転がった。

 このクッションボールに真っ先に追いついたのは、なんと三塁手のマチャド。左打者のマッキニーに対してパドレス守備陣は一塁寄りに守備シフトを敷いており、本来、三塁手であるマチャドも一、二塁間に守備位置を取っていたのだ。

 パドレスがこうした守備シフトを敷くのは決して珍しいことではなく、マチャドが一、二塁間にいることもしばしば。ただ、右翼フェンスに直撃した打球が大きく跳ね返ってきたことで、この文字で見ると、謎の“右翼フェンス直撃の三塁への適時三塁打”が生まれた。

 米メディア「バースツール・スポーツ」のジャレット・カラビス氏はこのプレーに対し、自身のツイッターで「マチャドが右翼でフェンスに跳ね返った当たりを処理。彼は三塁手だ」とその異質ぶりをツイート。これにファンからは「シフトはよろしくない」「シフトは戦術の一部。禁止すれば守備の戦術が奪われることになる」「シフトは構わないけど、ちょっとやり過ぎだ」「データ分析はちょっと度を越えてしまっている?」「これは馬鹿げている」と極端な守備シフトへの賛否の声があがっていた。

【動画】前代未聞の一打? 右翼フェンス直撃の打球が三塁手への三塁打になるまで…

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