二塁まで追う捕手にフリーズする走者… 30m激走“戦慄の挟殺”が「今季最高の守備」
ナショナルズの捕手アビラが、飛び出した二塁走者を追い詰めてアウトに
■ナショナルズ 2ー1 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)
走って追いかけて追い詰めて……。フィールドプレーヤーでただ一人防具をつけてプレーする捕手も、時には自ら走ってアウトを奪うことがある。ナショナルズのアレックス・アビラ捕手が走者を追い詰めてアウトにしたシーンが「今季最高の守備」などと脚光を浴びている。
4日(日本時間5日)に敵地で行われたフィリーズ戦。1点リードの9回裏、無死二塁のピンチを迎えた場面だった。ダニエル・ハドソン投手が打者JT・リアルミュートに対してカウント2-2から投げたショートバウンドをアビラがキャッチ。その瞬間、代走で出場したトラビス・ジャンコウスキーが二塁を飛び出す形になった。
ボールを持ったアビラは、フェイント動作を加えながらジャンコウスキーを追い詰める。ジャンコウスキーは二塁にも三塁方向にも動けない状況になり、アビラは自らタッチしてアウトにした。NPBでもロッテの田村龍弘捕手が4月4日の日本ハム戦で猛ダッシュし、走者2人を自らアウトにして話題になった。
ナショナルズは公式ツイッターに動画を投稿。ファンは「彼(ジャンコウスキー)はただそこに突っ立ってただけだった(笑)」「ただランナーに向かって走っただけでうまくいった(笑)」「これはファンタスティックだ」「なんでランナーがこれを許したのかいまだに混乱している」「今季最高の守備」「素敵!」「試合を決めたプレーかもしれない」「これは私が見た中で一番ひどい走塁かもしれない」「信じられない。これが賢い野球だ」「めっちゃおもしろい」などとコメント。試合は2-1でナショナルズの勝利。無死二塁のピンチを断ち、勝利を呼び込んだアビラを称えていた。