「どんな使われ方をしても…」スタメン抜擢で勝ち越し打 慶大・新美寛太の“準備力”
7回に勝ち越しの適時二塁打を放った新美
全日本大学野球選手権の第3日が9日に行われ、神宮球場では3年ぶり12回目の出場となった慶大が、和歌山大に4-2で勝利した。この日「8番・左翼」でスタメンに抜擢された新美貫太外野手(4年)が、7回に決勝打を放ち、試合を決めた。
1-1の同点で迎えた7回。1死二塁で迎えた好機を逃さなかった。直球を振り抜いた打球は左翼の頭上を越える、適時二塁打となり勝ち越しに成功し、これが決勝点となった。
「森田が力投していたので、何とか1点、後ろに繋ぐという気持ちが二塁打になりました」
新美は今季リーグ戦では、代打や守備固めで全10試合に出場しているが、スタメン出場は1度も無い。全国の大舞台、負ければ終わりの一戦。スタメンを聞いたのはこの日の朝だった。「どんな使われ方をしてもパフォーマンスを発揮できる準備をしていた」と、特に驚きはなかったという。