「正真正銘、完璧な送球」38歳レジェンドの“膝付きバズーカ”に球宴捕手も興奮
カージナルスのモリーナが膝を付きながら衰えぬ強肩で二盗を阻止
■カブス 7ー2 カージナルス(日本時間13日・シカゴ)
2004年にメジャーデビューし今季で18年目を迎えるカージナルスのヤディアー・モリーナ捕手。球界屈指の強肩と野球IQの高さで長年トップクラスの捕手としてチームを支えてきた大ベテランは、12日(日本時間13日)のカブス戦で驚異の膝付き二塁送球を披露した。38歳とは思えないキレのある動きから繰り出された二盗阻止に、球宴3度の元捕手も舌を巻いた。
7回1死一塁で打席にカブスのコントレラスを迎えた場面だった。カウント2-2からの5球目、走者のリゾがスタートを切ると、バウンドする外角のスライダーにコントレラスのバットは空を切った。するとこの球を救い上げるようにキャッチしたモリーナは、座った状態のまま倒れこむように二塁へ強烈なボールを投げ込んだ。
バズーカを思わせる低くて伸びのあるボールが二塁手・ソーサのグラブに収まると、際どいタイミングながら判定はセーフに。しかしカージナルスがチャレンジを要求し、審議の結果判定が覆りアウトに。カージナルスは三振ゲッツーで7回を締めくくった。
このプレーに、試合を中継した「バリースポーツ・ミッドウエスト」の放送席も注目した。現役生活19年で通算188本塁打を放ったAJ・ピアジンスキー氏は「信じられないプレーです。捕球し、膝を付いたまま二塁に正真正銘完璧な送球。セーフだろうがアウトだろうが、そんなことはどうでもいんです」として、大ベテランであるモリーナの肩の強さが健在であることに感嘆した。