菊池雄星、7回1失点で米自己最多タイ6勝目 最速更新159キロ「もっと良くなる」
自身5連勝、クオリティスタート11度はリーグ2位タイの安定感
■マリナーズ 7ー2 Bジェイズ(日本時間1日・バッファロー)
マリナーズの菊池雄星投手は1日(日本時間2日)、ニューヨーク州バッファローでのブルージェイズ戦に先発し、7回5安打1失点でメジャー自己最多タイの今季6勝目を挙げた。直球は自己最速を更新する99マイル(約159.3キロ)を計測。クオリティスタート(6イニング以上で自責点3以下)はリーグ2位タイの11度と抜群の安定感で、試合後の会見では「アメリカに来てから一番いい状態」とうなずいた。
リュ・ヒョンジンとの“日韓左腕対決”で、菊池は2点を先制してもらった初回先頭のセミエンにソロを被弾。しかし、後続を3人で抑えると、2回は3者凡退に。3回以降も走者は出すも、危なげなくアウトを重ねていった。6回1死一塁では、本塁打王争いで大谷翔平に次ぐ26発を放っているゲレーロJr.を遊ゴロ併殺打に。「真っ直ぐ、カットが多くなってましたし、あそこでスライダーを投げることでゲッツーが取れるんじゃないか」と狙い通りだった。打者25人対して計100球を投げ、6奪三振1四球。防御率3.18となった。
まだオールスター前ながら、メジャー1年目の2019年にマークした6勝に並んだ。5月24日(同25日)のアスレチックス戦から自身5連勝。ただ、自身は「勝ち星の数はあまり意識してなくて、とにかく長いイニングを投げたいという気持ちしかない」と語る。状態の良さは自他ともに認めるが「もっともっと良くなると本気で思っていますし、ストレートの精度はまだまだかなと思いながら投げていた。そういう所がハマれば」とさらなる進化も見据えた。
粘着物質の取締りが強化されたことに対しては「ルールは変わりましたけど、やることは一緒ですし、影響を受けずにプレーできています」とさらり。「『しっかり準備しているんだから』と、いい意味で開き直った状態で初回からマウンドに上がれている」と好調の一端を語った。
(Full-Count編集部)