大谷翔平、6回8K無失点の快投に敵将の本音ポロリ「降板してもらいたかった」
アスレチックスのメルビン監督「素晴らしい投球をしていた」
■アスレチックス 4ー1 エンゼルス(日本時間20日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地でのアスレチックス戦で「2番・投手」で出場し、投球では6回8奪三振、3安打無失点の好投を見せた。打線の援護なくメジャー自己最多5勝目はお預けになったものの、抑え込まれたアスレチックスのボブ・メルビン監督は「オオタニは素晴らしい投球をしていた」と脱帽した。
敵将もお手上げの抜群マウンドだった。初回は3者凡退に抑え、2回は1死二塁から2者連続三振に。3回1死二、三塁ではアンドラスを空振り三振、大砲・オルソンを二ゴロに仕留め、2イニング連続で得点圏のピンチを防いだ。4、5回は3者凡退で、6回は2死から走者を出したものの得点を許さず。打者22人に対して96球を投じ、防御率は3.21に。最速は99.3マイル(約159.8キロ)だった。
アスレチックスにとっては、大谷の降板が反撃の合図に。7回にエンゼルス2番手のシーシェクに3ランを浴びせ、そのまま逃げ切った。メルビン監督も「彼(大谷)が降板後に我々は救援陣を仕留めることができた」と強調。さらに「シーシェックも手強い相手だが、オオタニが今日のように好投をしている時は、彼には降板してもらいたかった」と本音をこぼした。一方、7回無失点で今季7勝目を挙げたアスレチックスの先発アービンに対しては「オオタニに匹敵する投球をしていた」とうなずいた。
大谷は降板後に右翼の守備につき、8回の守備で交代。バットでは3回2死一塁では打球速度115.9マイル(約187キロ)の中越え二塁打を放ったが、一塁走者・フレッチャーが本塁タッチアウトとなった。4打数1安打で2戦連発とはいかなかったが、後半戦が楽しみになる躍動のマウンドだった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)